映画『息子』1991 山田洋次監督作品
"男はつらいよ"にも通じる、何しろ優しい空気感を感じる名作。
三國連太郎、いかりや長介、田中邦衛、レオナルド熊ら往年のベテラン達。
その中で和久井映見や永瀬正敏の生きた存在感がすばらしい。
岩手の最も北寄りに有る"軽米"に住む浅野昭男には息子二人と娘がいます。
子育ての目標や理想がいくらあっても、それはあくまで親自身の自己基準。
不甲斐ない次男にモラハラ言葉を投げる父・哲夫にも焦りは有ったのでしょうが、彼が東京で成長を遂げ、素敵な結婚相手を紹介されるに至ったときは嬉しさで眠れなくなります。
浅野家の3兄弟のそれぞれの違いと、それぞれの良さが描かれていました。
子どもについて心配したり迷ったり、イマ・自分の基準では・理想的な状態では無いと思うことが有るやもしれませんが、親自身が誠意をもって伴走していけばいずれ親の事なんか超えて行くものなのかもしれません。
子ども達はいずれ親から巣立ち、寂しくなる時が必ず来るのでしょうが、我々はその未来を見せてもらうために健康で有りたいものですね。
息子 (映画) - Wikipedia
映画『息子』ロケ地 (fc2.com)