見出し画像

義務教育で培った学びの習慣はトレーダーを狂わす。その理由とは?

皆さんこんにちは。

トレーダーを目指す皆さんは日々過去検証や新しい手法を試したりと磨きをかけていると思います。

SNSでサクセストレードをUPしている人の考え方や、手法、あるいは個人レッスンを受けてみたり、書籍を何冊も読破したりと切磋琢磨していることでしょう。

しかしそこには私たち日本人が無意識レベルで受けてきた義務教育による思考がトレーダーの仇となる事実が存在するのをご存知でしょうか?

今回の記事を読んで頂くと、これまでのトレード学習とは違った視点でトレードを捉えることができ、見方、考え方が変わると思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

義務教育で培った「解」を求める思考がトレードを狂わす

私たち日本人は戦後から始まった義務教育を当然のように受けてきました。
小学校から高校まであらゆる科目を網羅し、定期的なテストで評価されるスタイル。

無意識レベルで点数の高い人は頭が良い、点数の低い人はバカと認識されたりします。私自身も中学生の時は5教科で300点程度。
つまり平均60点程度なので、高校の選択肢も限られていましたし、頭が良いとは言われなかった。

しかし仕事で考えてみると高学歴だから年収に比例する訳でもなければ、仕事ができる人という訳でもない。

これって不思議だと思いませんか?
一説によると仕事ができる人は「問題提起力と創造力がある」とされています。

わかりやすく言えば、自分で問いを作り、自分で創造力を働かせてその問題を解いていくということです。

例えば新規事業を手掛けるときには前例がない訳ですから誰も答えを知らない。でもどうやったらその事業がうまくいくかを考える作業が必要になります。

当然マーケティングという手法を活用するとは思いますが、そのフレームワークを使えば必ず成功するわけでもない。

つまり実行しながら柔軟に戦略を変えていく作業が発生します。
このプロセスをやり抜くには「解のない」世界の中で自ら問いを投げかけ、創造力を働かせて解らしきものを見つける必要があります。

これはトレードでも同じことがいえます。

トレードはランダムウォーク、つまり生き物と称されますが、私たちトレーダーは毎回予測できない生き物の動きに柔軟に対応することで利益を作り上げていきます。

つまり「」の意識を持ってしまうとこれは正解、これは不正解という世界を自ら作り上げてしまうため極端な思考を形成します。

この思考でトレードを捉えると正解が続く(勝ち続ける)と認識した場合、不正解(負けが続く)が続くと新たな解探しの旅が始まります。

逆も然りです。

こうなるとSNSや書籍を通じて新たな手法探しの旅が始まり、通用する時はいいとしても(本質的には良くない)、通用しない時にはまた同じループの始まりになります。

なぜ多くのトレーダーが手法探しの旅を始めるのかは上記に答えがありますが、「義務教育による正解思考」が構築されているからです。

正解とは0か100。つまり答えは一つしか存在しない世界。
こうすれば、こうなれば正解だ。という思考。

でもトレードは常に変わり続ける世界なので、もし正解が存在するとするならば複数の正解があるということです。複数の正解とは状況に応じて対応できることを意味します。

柔軟な対応という意味で将棋とトレードは似ている

個人的に将棋とトレードは似ている部分があると考えています。
対戦相手が変われば相手の戦法も変わるため、自分もそれに対応していかなければいけません。

何手も先を読み、こうなったらこう返す。を繰り返していくのです。正解を求める人の思考は、こう進めていけば必ず勝てると信じているイメージです。

トレードに例えるなら仮に高い優位性を誇る手法を持っているとするならばそれを貫き通すのは大切なことですが、必ず勝てる訳ではないことを頭に入れておかなければいけません。

唯一トレーダーにできることは、負けを認めてそそくさと逃げること。

将棋であれば王手がかかるまで試合は継続しますが、トレードは将棋に比べて迅速に負けを認めることができたり、痛手を喰らわない状況で逃げることができます。

全てが自分の判断だからこそ難しいトレード

義務教育慣れしている私たち日本人は、他人が作り上げた問題を解いてきたにすぎません。
そしてその環境に無意識に慣れてしまったが故に、自分思考ではなく他人思考に陥っています。

仮にトレードを教えてくれる先生に出会ったとしても、先生の個性とあなたの個性は違うでしょうし、生活スタイルも違う訳ですから完全に真似するのは難しいのではないでしょうか。

私も先生をつけて学びましたが、参考にはなりますが完コピはできませんでした。そこに気づくまでに2年は要しましたが、最終的に自分で作り上げた手法で成果を残せた時ほど自分の「モノ」を実感します。

人の真似をして作った作品よりも、独創的な自分自身の世界観で作り上げた作品の方が感慨深いのではないでしょうか。

他人依存するのではなく自分依存というあえてな言い方をしますが、トレードにおいては自分の軸を構築し、自責の姿勢が必要であることは言うまでもありません。

今日から解探しの旅は終わりにして、優位性の高い、でも負ける可能性もあることを考慮したトレードをしていきましょう。不確実性というのは絶対がない世界ですからその中で自分がどう対応するかを考えていきましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

堅翔FX
サポートありがとうございます。お心に感謝致します。何かお役に立てることがあればメッセージもくださいませ。