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カーボン弓について語りたい
昨年末からスキマ時間やウォームアップにセヴシックをしつこく弾き続けています。Opus.3は右手のバリエーションが豊富で自分の運弓の得手不得手が明確になるため、苦手なバリエーションを集中的に練習することができますし、なにより自分の熟練度が上がっていく手応えが持てるのが楽しいんですよね。ゲーム感覚というか。
40年近くチェロを弾いてきても基礎の重要性が身にしみます。
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そしてセヴシックを弾くたびに「今の弓は弾きやすいなぁ」と思うんですよね。。
カーボン弓を使い始めてから2年近くになりますが、「安かろうが、カーボンだろうが、自分はコレでいいや。。」って思います。
持論ですが、楽器本体と違って「弓」が音質に与える影響って微々たるものだと思っていて、弓は弾きやすさ=道具としての性能に目を向けてシンプルに選べば良いと思っています。(オールドとかフレンチとかブランド情報は脇に置いて。。)
重心とか?慣性モーメントとか?荷重に対する変化率の挙動とか?、、カーボンがペルナンブーコと違うことを理由にカーボン弓を否定する原理主義的な意見も根強い気がしています。
でも、違うのは当たり前。
違うものだという前提でカーボン弓の性能が発揮できる弾き方を考える、、結局は弾き手次第だと思うんですよね。。ペルナンブーコvsカーボンという対立軸ありきで考えず、まずは肯定する気持ちから入る、アレコレ試行錯誤した結果良かったor合わなかった、という流れであってほしいよなと思います。
また熱く語ってしまいましたが、、カーボン弓はもっと公平に評価される機会が与えられるべきというか、選択肢として俎上に乗ってもいいよね、と思うんですよね。
ペルナンブーコ原理主義(笑)の楽器屋さんも少なくない気がします。。カーボンは論外?いやいや、どれだけ弾いた上で言ってるんですかねと。。安価な弓が普及すると困るのかもしれませんが。。(暴言)
まあ、自分も買えるならオールド&フレンチ弓欲しいですけど(笑)