「ラブカ」読了
連休真っただ中ですが、体調があまり良くないので遠出もせず、自宅で仕事(溜まった資料作成の類)を片付けたりチェロを弾いたり、、穏やかに過ごしています。
そして読書をする気持ちの余裕も出てきたので、買ったまま放置していた本作を2日間で一気読みしました。チェロが題材&受賞作ってだけでポチッた次第でしたが、かなり面白かったです。
「全著連」に勤務する主人公が「ミカサ音楽教室」の著作権侵害の証拠固めのために、身分を隠して入会し潜入調査する・・って筋書きですが、これ、「全著連→JASRAC」「ミカサ→ヤマハ」にまんま当てはめることができ、あっ実話ベースのフィクションなんだとすぐにわかりました。
JASRACとの訴訟、しばらく前に話題になりましたが結審したことも知らずに忘れていたこともあってとても興味深く拝読しました。潜入調査も実際に起きた出来事だったとは。。。
気になる方は是非読んでみてください📘😚
ネタバレは書けませんが、読了して音楽教室に対する見方が変わりました。
自分は幼少期は個人レッスンを受け、学生・社会人オケで揉まれてやってきたので所謂「音楽教室」に在籍した経験がなくって(子供達は音楽教室に通わせましたが・・)、白状すると「初心者向けのお稽古事だよね」と無意識のうちに軽く見ていたことに気が付いて、恥ずかしくなりました。
初心者だろうが、ブランクがあろうが、音楽を楽しみ、真剣に練習に取り組み、講師や仲間達との人間関係があり、それぞれの事情を抱えながら音楽に心を救われて生きている、、上手下手は関係ないよね、一緒じゃんって、思いました。
本作はありきたりな日常も含めて音楽教室での出来事や人々の交流をとても丁寧に描写しているから、、なんなら自分も音楽教室に入りたいというか、、誰かに師事したくなりましたね。
一対一で自分のことを真剣に考え、導いてくれる師匠、、きっといいもんなんでしょうね。