映画「バービー」
若い女性向け映画という先入観があったが、男性が見ても共感できると思う。いや、共感して欲しいと思った。
アメリカにおけるバービー人形の位置付けがいまいちわからなくて、リカちゃん人形みたいな感じかなと思いながら見た。
私は鉄腕アトム・サイボーグ009・おばけのQ太郎あたりで育った世代なので、「何者かになれる存在」はロボットやサイボーグやおばけで人形ではなかったなぁと思った。とはいえ、人ではないなにか(人形だったり、ロボットだったり・・・)が、夢や希望の投影だった経験はあるので、その人形の世界で「こういう世の中になっていってほしい」を描くのは、なるほどなぁと納得できた。
人形の世界と現実社会のふたつをバービーとケンが体験する視線を通して、性別役割分担や、性別による差別がどういうものなのかを、わかりやすく描いていた。
何者かになれる可能性を閉ざされてしまう性別役割分担の矛盾を描いていて、心が解きほぐされる映画だった。
映画『バービー』オフィシャルサイト
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?