まつたけうめこ

1990年代後半に細々とやっていた「うめこ通信」を2022年にnote版として再開しました。 後楽園球場に本拠地があった頃からのファイターズファンが綴る日々のファイターズ観戦記です。 読書や映画の感想文もあります。 (ジャンル別にマガジン内にまとめてあります)

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  • うめこ通信 読書感想文

    タイトル通りの読書感想文で、ネタバレを含むものがほとんどです。

  • うめこ通信 映画感想文

    タイトル通りの映画感想文です。ネタバレを含むものが多いです。

  • うめこ通信 ファイターズ日記 2024

    野球観戦記です。

  • うめこの雑感

    とりとめなく、あれこれ書きました

  • うめこ通信 ファイターズ日記 2023

    プロ野球観戦日記(主にテレビ観戦)です

最近の記事

「ジェンダー・クライム」天童荒太著 文藝春秋

中年男性の全裸遺体が発見されるところから始まるサスペンス小説。 主人公・鞍岡は昭和の価値観のままのベテラン刑事。柔道のオリンピック候補になるほどの体育会系。 事件を一緒に操作する若い刑事は、鞍岡の先入観や男女観を、いちいち指摘して修正を求めてくる。 例えば、鞍岡が何気なく使う「奥さん」を、「どうなんでしょう?」とか、 「ご主人は・・」を、「他人が、女性の配偶者を、ご主人と呼ぶのは、侮辱になる」 などと指摘するのだ。 それは当たり前の指摘ではあるのだが、体育会系・昭和な家父長制

    • 「雨夜の星たち」寺地はるな著 徳間文庫

      人の感情を察して人間関係を構築することが苦手な二十代の女性・雨音(あまね)が主人公。 母親との関係も悪く、就職した会社もあることがきっかけで辞めてしまう。 一人で暮らす雨音が住む部屋の家主から、ある仕事を勧められる。 高齢者の病院送迎や見舞代行といった資格の要らないフリーランスのケアワークのような仕事だった。 雨音は他者の感情を推し量れない性格だが、感じること・考えることは、「そうそう!」と思えることが多くて、読み進めてしまう、そんな小説だった。 雨音が二十代の女性ということ

      • 映画「最強のふたり」

        2011年に公開されたフランス映画。フランスでは大ヒットとなり、リメイク作を多いとか。ネットフリックスで視聴。 事故により下半身不随となった大富豪と、スラム街育ちの黒人青年の交流を描いた作品。 気難しい大富豪・フィリップは、面接に来た介護人候補者たちが気に入らず、失業保険給付のため面接不採用証明を貰いに来た黒人青年・ドリスを雇うことに決める。 介護や看護の専門家ではない未経験で、やることが雑なドリスだったが、フィリップを「介護が必要なかわいそうな人」とは見ずに、対等な人として

        • 映画「夜明けのすべて」

          若い男女ふたりが主人公。 女性は月に一度のPMS(月経前症候群)で精神のバランスが乱れてしまうことに苦しんでいる。 男性はパニック症候群で電車に乗ることや床屋へ行くこともできず、やはり苦しんでいる。 そんなふたりが小さな町工場で出会う。 ふたりはこの職場にたどり着くまで、数々の困難を経験していた。 女性は薬を処方され、それによって症状を軽減しようとするが、副作用で職場を辞めざるを得ない経験をしていたし、男性は大企業で働き充実した生活をしていたが、パニック症候群を発症して、仕事

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        記事

          映画「オマージュ」

          家父長制が根強い韓国のフリーランス(売れない映画監督)の中年女性が主人公。 主人公は、嫁としても、妻としても、母としても、映画人としても、不全感を抱えて、行き詰っていた。 作った映画もまったく売れず、次回作を作れないまま、資金もなくなってしまう。 お金に困っているところに、1960年代にある女性監督が制作した映画の修復というアルバイト話がくる。 主人公が修復を始めると、女性映画監督が仕事をすることが困難だった1960年代に制作された映画は、当時の検閲でカットされていたことがわ

          映画「オマージュ」

          映画「バービー」

          若い女性向け映画という先入観があったが、男性が見ても共感できると思う。いや、共感して欲しいと思った。 アメリカにおけるバービー人形の位置付けがいまいちわからなくて、リカちゃん人形みたいな感じかなと思いながら見た。 私は鉄腕アトム・サイボーグ009・おばけのQ太郎あたりで育った世代なので、「何者かになれる存在」はロボットやサイボーグやおばけで人形ではなかったなぁと思った。とはいえ、人ではないなにか(人形だったり、ロボットだったり・・・)が、夢や希望の投影だった経験はあるので、そ

          映画「バービー」

          映画「すばらしき世界」

          道を踏み外してしまった人の社会復帰の困難さが描かれていた。 主人公は、人生の大半を刑務所で過ごした多数の犯罪歴がある初老の男性。 ストーリーは主人公が、殺人犯としての刑期を満了して出所するところから始まる。 かっとなりやすい性格で、怒りをコントロールができない主人公は、自由の身になったが、なかなか社会に適応できずもがき苦しむ。 持病があり、まともな学歴・職歴もなく、高齢で、思うような仕事も見つけられない。 身元引受人のアドバイスを受け、しぶしぶ生活保護を受給するようになる。

          映画「すばらしき世界」

          映画「茜色に焼かれる」

          夫を交通事故で亡くし、中学生の男の子を育てているシングルマザーが主人公。 女手一つで息子を育てているが、コロナの影響もあってバイトの掛け持ちをするも家計は苦しい。しかも義父の介護施設費用の不足分まで負担していた。息子は貧しさゆえに学校でいじめを受けている。 そんな状況の主人公親子の周囲には、クソ男の見本市のように、どいつもこいつもしょうもない男たちがいる。 そのどうしようもないくそ男たちが、あからさまだったり、さりげなくだったり、の差はあるが、主人公を見下している様子が、「あ

          映画「茜色に焼かれる」

          映画 「オットーという男」

          アメリカ映画。 一人暮らしの気難しくて無愛想で怒りっぽくて口うるさい高齢の男性が主人公。日本なら、こういう人を「老害」と言うんだろうなってくらい面倒くさい感じ。 彼は不幸な事故で障がい者となった妻が唯一の家族だったが、その妻を亡くし後を追おうとする。 自死のためにあれこれ画策するのだが、それがどれもうまくいかない様子を描いているので、コメディのカテゴリーに入れられてしまったのだろうが、ストーリーはコメディとは言い難いと思った。 孤独な高齢者が生き直すと同時に、分断していたコミ

          映画 「オットーという男」

          クライマックスシリーズ・ファーストステージ

          10月12日(土) F 0-2 M 負 加藤貴→池田→齋藤友→河野→山本拓 マリーンズに2本のソロホームランを打たれて負ける。 先発・加藤も、ファイターズ打線も、クライマックスシリーズの雰囲気に負けてしまった感じがした。 三振は11、盗塁を失敗したり、ランナーが出ても併殺打になってしまったり、ホームグラウンドでの試合なのに、緊張していた感じ。 こういう時にホームランを打たれると、負けてしまうというのがよくわかった。 レギュラーシーズンではエスコンでのマリーンズ戦で、かなり勝っ

          クライマックスシリーズ・ファーストステージ

          映画 「ラストマイル」

          (ネタバレあり) 人気ドラマ(「アンナチュラル」「MIU404」)とタイアップというか、これらドラマの登場人物がそれぞれの役割で登場する。 が、これらのドラマを見ていない人でも十分ストーリーは理解できるようになっている。 と、書くと人気ドラマ便乗のエンタメ性が高い映画かと思ってしまったが(←私が)、働くことについて考えさせられる映画だった。 世界的な巨大外資系ネット通販企業の物流センターで働く正社員、日雇い的な非正規雇用の多くの働き手、大手の圧力にいいなりになるしかない運送会

          映画 「ラストマイル」

          10月8日(火) E 2-0 F 負

          伊藤→田中正義 伊藤が単独最多勝をかけて先発した。 勝てば単独最多勝、勝てなくても有原と同数で最多勝のタイトルを取れることは決まっていた。今日勝って、伊藤に単独最多勝をとってもらいたかった。が、コンディションは最悪。ずっと強い雨が降り続いていて、寒そうだし、スタンドもガラガラ。消化試合を消化するためとはいえ、ケガせず、風邪ひかず、お腹壊さず、プレーしてほしいと祈らずにはいられない状態だった。 そんな中で伊藤はよく投げた。しかも半袖。 3回まではパーフェクトに抑えていたのに4回

          10月8日(火) E 2-0 F 負

          10月5日(土) E 2-3 F 勝

          加藤貴→宮西→北山→金村→齋藤友 1回表にラッキーなヒットや相手のエラーもあって2点先制した。 が、連敗中のイーグルスも粘って犠牲フライ2本で追いつかれてしまった。 ファイターズは今日もお試しモード全開で、清宮の第一打席でバントさせたり(できなかった)、ランナー3塁のチャンスに田宮がスクイズ失敗したり。 清宮はバントが苦手、田宮はスクイズが苦手というのがわかっただけでもよしとしたい。 他にもエンドランの失敗もあり、攻撃面ではやりたいことがあっても、できないことが多かった。 8

          10月5日(土) E 2-3 F 勝

          10月3日(木) M 0-3 F 勝

          達→齋藤友→杉浦→山本拓→河野→田中正 2021年ドラフト1位で入団した3年目の達が先発し、プロ初勝利を挙げた。 立ち上がりから3回まで、毎回先頭打者を出してしまう不安定な感じで、「いつ打たれるか?」とハラハラするようなピッチングだったが、なんとか5イニングを無失点だった。 高卒3年目の達と同期の福島や柳川は、二人とも今年育成から支配下に上がってすでに勝ち投手になったり、セーブポイントをあげたりした。ドラフト1位の達としては、彼らに負けてられないという気持ちもあったと思う。達

          10月3日(木) M 0-3 F 勝

          10月1日(火) L 4-0 F 負

          バーヘイゲン→柳川→堀→田中正 2位が確定してからひとつも勝てず、昨日・今日と無得点で負けている。 大丈夫か?と思うような感じ。 選手たちにいろいろなポジションで試しているのだろうというのはわかったが、やっぱりうまくいかないところも多くて、選手の個人成績に影響する(=お給料に影響する)のではないかと、ちょっと心配になってしまった。 バーヘイゲンは打たせて取るつもりだったのだろうが、クイックが上手くないので、ランナーが出ると走られるし、守備のもたつきもあって、無駄な失点をしてし

          10月1日(火) L 4-0 F 負

          9月30日(月) L 8-0 F 負

          山﨑福也→柳川→宮西→杉浦→山本拓 西武ドームで生観戦。 先週も同じ先発(山﨑と武内)の試合を見て、ライオンズ打線に打たれて負けたのだが、今日も今日とてライオンズ打線が爆発してしまった。 しかも、守備でも好プレーで、ヒット性の当たりを取ったりして、守りも堅い。「本当にダントツ最下位のチームですか?」と言いたくなるような試合っぷりである。 ファイターズはスタメンから、各選手が「え?」というようなポジションで(ファースト・レイエス、セカンド・郡司とか、レフト・万波、ライト・水谷な

          9月30日(月) L 8-0 F 負