エチオピアのマスカル祭!真の十字架の発見を祝うお祭りは、幻想的な灯火に包まれて
9月27日はエチオピアのマスカル祭です。
マスカルとはエチオピアの言葉、アムハラ語で十字架を意味します。
宗教的なエチオピアのお祭りでも一大イベント!今日はマスカル祭に行った時の体験について紹介します!
◆真の十字架を見つけた日
マスカル祭は、真の十字架の発見を祝うお祭りです。
何が真の十字架なのか、僕にはさっぱりわからなかったですが、現地の人に聞いたり調べてみたところでは、イエスが復活してから、磔された十字架がどこかに埋められたようで、その十字架を発見したことを祝う日なんだとか。
そもそもエチオピアではカレンダーが異なります。
新年は9月11日なのです。そしてクリスマスは1月7日。そして真の十字架を発見したのが9月27日。
僕たちの普段使っている暦からすると、色々飛び飛びすぎますね。
エチオピアはキリスト教の国ですが、カトリックやプロテスタントといったみなさんが聞いたことがあるものとは異なります。
「エチオピア正教」がエチオピア独自のキリスト教であり、その文化が根強く生活にも密接しています。
その中でもこのマスカル祭はエチオピア正教の中でも大きい宗教的なお祭りです。首都だけでなく、各地で木の束が積みあがってお祭りの準備をします。
◆マスカル広場を囲む灯火
首都の中心にあるマスカル広場には、毎回大きな炎が灯されます。それを囲うようにトーチを持って参列者が並びます。
道中にも木々が積まれていて、火を灯す準備をしています。
聞いたところによると、火をつけてずっと朝まで火を焚き続けることもあるんだとか。
ある程度日が落ちてくると、手持ちのトーチにも火が人から人へと渡されて、燈の円ができます。
これがとても幻想的で美しいのです。
中央にも火が灯り、メラメラと煌々と燃える炎を見ながら祈ったり歌ったり。僕が参列した時はただただその幻想的な雰囲気と、エチオピア人の宗教を重んじる生き方に感銘していました。
◆宗教とともにある文化や習慣
エチオピアの生活はとても宗教と密接になっています。キリスト教の国でもありながら、イスラム教もあります。
しかも比率は約半々!それでも宗教での対立は僕がいたところでは一度も聞いたことがなかったです。どちらかというと民族間やら政治関係での暴動が多かったです。
お互いの文化を尊重して生きているエチオピア人にとても感化されたことは記憶に新しいです。違いを受け入れて共に生きることを学びました。
エチオピアではキリスト教、イスラム教それぞれのイベントがあります。キリスト教の行事の時も、イスラム教の行事の時も、どちらもそれぞれイベントが開催されます。国自体が休みの場合もあれば、それぞれの宗教で休んでいる場合もあったので、共存ってできるんだととてもびっくりでした。
なぜなら世界では色々宗教での対立がある中で、エチオピアは穏やかでどちらの宗教も共存していたことが個人的には驚きだったのです。
◇国花のマスカルフラワー
9月の雨季が終わりを告げる頃に咲き始める黄色い花、マスカルフラワー。
この花もエチオピア新年の風物詩なのです。
エチオピアのマスカルフラワーは9月になると一気に先始め、9月の街並みやイベントを彩ります。ちょっと山の方に行くと一面に花が咲いているのもまたいい感じです。
黄色いマスカルフラワーをみると、新年が始まるなという、日本でいうところの師走を感じるひとときです。
◆お祝いはごちそうの生肉で!!
エチオピアのお祝いで欠かせない食事の一つが生肉です!!生肉?!と思う方もいると思いますが、これがうまいんです。
エチオピア語ではテレスガといいます。
テレは生、スガは肉です。
エチオピアの国民食であるインジェラに包んで食べるのもよし、辛味のスパイスに食べるのもよし!
この辛味につけて食べるのがうまいんです!
味のイメージは、マグロのトロのような感じなのです。よくわからないでしょう。これは食べてみないとわからないです。
ただアフリカで生肉って怖すぎる!という気持ちはわかります。一応生肉を提供するには免許が必要みたいなので、多少は大丈夫です。
お腹が弱い人は、流石に次の日お腹が緩くなった話は聞きますが、思った以上に大丈夫です。
チャレンジしてみたい方は現地にて!
◆最後に
◇お祭りで文化や国民性を感じる
お祭り事はその国や地域の文化を知るいい機会だなと改めて写真を見返したり、言葉に落としていて感じました。
タイミングを合わせて参加すると、独特の文化に触れたり、そこで出会う人と交流できるチャンスです。
外国に行くなら、言葉がわからなくても伝わるものがたくさんある!それを感じるいい機会でもあるので、色々旅の楽しみにしてみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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