受験生の親として取り組んだ3つのこと
受験シーズンも佳境に入り、志望校に合格できた人、思い通りの結果を得ることができなかった人、まだこれから受験を迎える人などいるかと思いますが、この1年間取り組んできたことはどんな結果であれ、長い人生で考えた時には財産です。自分がやってきたことに誇りと自信を持って、次のステージでも活躍してくださいね。
さて、そんな私ですが、今年長男が高校受験でした。結果は第1志望に合格!!という非常に嬉しい結果でしたが、この結果に至るまでの道のりは決して楽ではありませんでした。たくさんの困難を親子で乗り越えてこの結果に至ったように思いますので、その経験から学んだことを紹介していきます。
まずは、受験生の親として特に取り組んできたことは次の3つです。
① 家庭学習を充実させる。
② 一緒に勉強する時間をつくる。
③ 隙間時間の有効活用。
上記の3つ以外にも色々としていますが、学習面で親として、それぞれについてどんなことをしてきたのかをこの後説明していきますね。そして、息子と取り組んだ問題集も最後に紹介しますので、何をしていいかわからないという人は、最後の方を読んでもらえれば大丈夫です。
これから、それぞれの内容について紹介していきますが、まずはその前に、進路について書かせてもらいます。もしかしたら、親として最も大切なことかもしれませんので、再度振り返ってみてください。
子どもの夢・なりたい職業を一方的に否定しない
お子様の夢やなりたい職業を否定していないでしょうか?
私も親として、もちろん子どもに対して「こうなって欲しい」とか「こんな職業につけばいいのにな~」というのはあります。ただ、これは親が思うことであり、子ども自身が思っていることではありません。夢やなりたい職業が親と一致していたらいいのですが、そうでない場合子どもの考えを否定していないでしょうか?
子どもがなりたい職業や夢を応援し、サポートするのが親の務めだと思っていますので、一方的に否定はしない方がいいです。
それよりも、夢を実現するための、なりたい職業に就くためには、どんな進路選択をすることがいいのかを一緒に考え、アドバイスをした方がいいですね。
道を示してあげることにより、安心して受験勉強に取り組むことができるはずです。受験勉強をする理由があるので、自ら勉強するようになります。お子様が自ら勉強するようになることほど、親を安心させることはありませんので、上手く導いていただきたいですね。
お子様と進路について話をして、進路が明確になったと思いますので、ここからは親として取り組んできたことを紹介していきます。
まず、最初に受験は、受験する年齢が低ければ低いほど親の助けが必要です。
高校受験に関しては、まだ親の手助けは必要だと思います。特に、公立の中学校に通い、高校受験が初めてだというお子さんには絶対に必要です。
どうしてかというと、当然ですが経験したことがないからです。受験当日の緊張感、受験勉強の大変さなど経験していないのでイメージができません。もちろん、学校や塾でも話をするのですが、一般論であったりしてどうしても明確なイメージができないものです。
そこで、多くの親は受験を経験しているはずですので、経験してきたことで大丈夫ですので、よりお子さんに寄り添った具体的な話ができるはずです。失敗談でも成功体験でもいいので具体的に語ってください。
このように考えると、高校受験に対しては手助けは要ります。大学受験に関しては、高校受験の経験があるので、ある程度自分でできるようになっているはずです。
なので、お子さんと一緒になって受験に立ち向かってくださいね。では、次からは私たちが親として一緒に取り組んできたことを紹介していきます。
① 家庭学習を充実させる。
②、③と紹介していきますが、それはこの①を充実させるためであり、ここが一番肝心な部分になります。
「家庭学習の充実」が一番大事なことです。当たり前のこと過ぎるかもしれませんし、なかなか家でやらなくて悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。
実際私も学校や塾で相談を受けていました。実際に私もこうやって記事を書いていますが、この「家庭学習をする習慣」をつけさせるまでが大変で、どうしたらいいものかと試行錯誤していました。
ただ、この家庭学習が習慣化して充実したものになってくると学力は上がります。私の子どもの場合は、入試直前に上がりましたが(かなりギリギリでしたが・・・汗)、もっと早くから充実させていれば楽だっただろうと反省しています。
では、なぜ家庭学習の充実が大切になるかというと、次の3点からです。
(1) 家庭学習でライバルに差をつけるため
(2) 自信につながる
(3) 自分で勉強の仕方がわかるようになる
学校や塾では授業時間(学習時間)が決められていて、ライバルたちになかなか差をつけられるものではありません。もちろん、集中して効率よく学習したらいいのですが、最初はできるものでもありませんし、最初は質より量がわかりやすいですし、努力しているという達成感・満足感を得ることができます。
そして、たくさんすることで自信がついてきますし、学習を効率よくする方法を学ぶことができるので、進学した時に自分で勉強ができるようになり、本当に楽ができるはずです。
せっかくなので、受験生の親として学校や塾ばかりに頼るのではなく、家庭学習を充実させる方法を考えて実践していきましょう!
では、次から具体的に親として取り組んできたことを紹介していきます。
② 一緒に勉強する時間をつくる。
私が心がけてきたこととして、一緒に勉強する(作業する)時間を作っていました。親が一方的に「勉強しろ!」って言いながらスマホを触っていたりテレビを見ていたりしたら、お子さんは間違いなく「自分たちは遊んでいるのに」と思います。そして、モチベーションの低いまま勉強を始めることになるか、最悪勉強をしないと思います。
私たちはそんな状況を作らないようにするために、夫婦で子どもが勉強している時に、仕事をしたりブログを書いたり、一緒に問題を解いたりするようにしていました。
幸せなことに、私の子どもは自分の部屋を持っていますが、部屋で勉強する時間以外に一緒に勉強をする時間も設けていました。自分の部屋でなく、リビングで勉強するよう言い、一緒に勉強をするようにしていました。
ここで、勉強が苦手で一緒に勉強すると、自分が勉強ができないのがバレてしまう!と思い、躊躇している方。そんな場合は、解説を読んで説明してあげるだけでもいいですし、正直に「わからないから先生に質問しておいで」って言うだけでもいいです。
私も数学以外の教科で自信がないものについては、間違ったことを教えてはいけないので、「学校で聞いておいで」とか「動画を探そう」と言いYouTubeを見たりしながら、一緒に勉強してきました。そして、子どもに「わかったことを教えてね」と伝え、説明してもらえばいいですね。一番の勉強になり、内容の定着になりますので、お勧めの方法です。
③ 隙間時間の有効活用。
隙間時間の有効活用とは、文字通り隙間の時間を上手く活用させることです。私は子どもと一緒に話をして、隙間時間を上手く利用できるようにしてきました。
具体的には、朝の朝食を食べ、学校に行くまでの間に15分ぐらいのんびりしている時間がありましたので、そこで苦手な国語の文章題を解くようにしてきました。国語が苦手で、本人の第1志望の高校では弱点になるとわかっていたので、その克服のために登校前の10分を使っていました。
たった10分ですが、1週間やると1時間の時間を生み出すことができます。そこで、ライバル達に差をつけることができます。わずか10分ぐらいの時間を一緒に見つけ、協力して続けることで勉強時間を生み出すことができます。夕食までの時間、帰宅してからの10分など、必ずどこかにかあるはずですので、話をしながら見つけて、その時間に勉強することが習慣になるように頑張りましょう!
また、隙間時間を有効活用してよかった点は、次の2点です。
① 生活の中でだらだらする時間が無くなった。
② 子どもに自信がついた
「生活の中でだらだらする時間が無くなった」というのは、効率よくなっていったという方がいいかもしれません。ちょっとした時間で、できることを考えて勉強するようになりました。
具体的には、「10分あるから国語のこの問題をやるね」とか「これをするには時間が足りない」とか、自分で見通して立てて計画的に勉強するようになりました。
ただ、私の息子の場合には計画的にできるようになるまでに、1カ月ぐらいかかりましたので、ある程度長い目で見てあげるようにしてください。
隙間時間につかった問題集
子どもが隙間時間に利用した問題集をいくつか紹介しておきます。朝の隙間時間に勉強するものなので、時間のかからないものを使わせるようにしました。ぜひ参考にしてください。
1.10分間ドリル
国語が苦手でしたの、問題集も活用しました。本人と選んで10分ぐらいでできそうな問題集を選びました。1日1問ずつやっていきました。量的にも内容的もちょうど良いぐらいでした。
最もお勧め点が、コスパが非常に良かったです。安くて続けやすい、継続できるので実力がついてきます。
もし、何をしたらよいかわからないという場合には、取り組んでみてもいいかもしれません。ここでは国語を紹介していますが、他教科もありますので、苦手な教科の克服に活用してください。
2.高校入試問題集
こちらもコスパが良い問題集でした。安くて薄くて内容も選ぶことができる問題集になります。ただ小さいの数学や理科で計算をする時にスペースが足りないということはありましたが、別に計算用紙を利用して解いていました。
得意な教科はこの問題集を活用して伸ばしていくのもお勧めですね。
3.一問一答集
こちらは主に社会と理科で活用しました。これは入試前に少し時間がある時にやっていましたが、定期テスト前にも活用できますので、1冊持っていて何度もやっていくこともお勧めします。
最後に
入試に向けて3つのことを親子で取り組んできましたが、良かったこと、大変だったことはもちろんありました。
継続してやっていくことの大変さ、努力をしているけどなかなか成績に表れてこない不安と焦り、など子ども一緒にやっているからこそ、同じように不安を共有できました。
学校や塾で進路指導もしていましたが、どうしても我が子ともなると感情的になってしまうことも多々ありました。親だからしょうがないと思いながら子どもには迷惑をかけたな~と思っています。
大変なことも多かったですが、今となっていはいい思い出になっていますし、何よりも受験当日にこれだけ頑張ったという自信といい意味での開き直りができて受験に臨むことができました。
家庭学習を充実させるのは難しいかもしれませんが、ハードルを下げ、できることからコツコツとやりながら、徐々にハードルを上げていく。そうしていく中で、できるようになったことを褒めながら、隙間時間を有効に使ったり一緒に勉強をしたりしながら、お子様が希望する学校に合格できるようにサポートをしてもらいたいです。
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