投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント
ウォーレン・バフェットは、あるインタビューで、「ゆっくり金持ちになるのはかなり簡単です。しかし、だれもが早くお金持ちになろうとする」と述べている。
ここで声を大にして言いたい。それは当たり前なことで、今すぐ金持ちになりたいか、それともある程度時間が経ってから金持ちになりたいかと、道行く人に質問したら、答えは決まっているだろう。
本書『投資の大原則』は、そんな庶民のはかない(?)願いを打ち砕く内容かもしれない。著者曰く、株式投資は、一般投資家には荷が重すぎると終始警告している。
ではどうするか。答えも明瞭で、インデックスファンドを買え、その一択である。
現在の市場の株価が、これから上がるか、それとも下がるかは、コインを投げて裏か表かを賭けるのと一緒であり、そこにはなんの法則性もなく、運意外のなにものもないと本書は断言している。
では著者は、資産運用で株式については、インデックスファンドだけに投資しているのかとおもったら、なになに、そんなことはない、本書の中で、恥ずかしながら個別株の具体的な銘柄を挙げて、毎日その株価に一喜一憂していると正直に告白しているではないか。だからこそ、逆に人間味があって、書いてあることに信頼出来るとも言えるかもしれない。
カレンダーは、もうすぐ10月である。「暗黒の木曜日」や「ブラックマンデー」は、10月におきた。
ようこそ10月。
そして、インデックスファンドと個別株に、万歳。