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レジ袋の熱回収

わりと泳ぐのが好きで、近くの市民プールによく行く。
驚くことに一回400円である。いや、この前、410円にあがったか。コストパフォーマンスはすこぶる良い。
ここは温水プールで、暖かいシャワーにジャグジーもある。これらのエネルギーは、近くのゴミ処理施設の焼却炉から来る、熱を再利用しているのだ。

話は今話題のレジ袋。この風変わりで呆れるほど実用的な物入れは、じつは焼却炉では、非常に優秀な燃料となる。ヨーロッパやアジアの国々は、日本のような高性能な炉がないので、埋め立てたりそのまま捨てたりしているのだ。そして焼却炉で生ゴミだけを燃やすと、そこに原油を追加する必要があって、逆に資源のムダ使いとなってしまう。

レジ袋。環境負荷が小さいという見逃せない特徴もある。
レジ袋はポリエチレンから出来ているのだが、ポリエチレンは石油精製時に必ず発生する副産物なので、べつにレジ袋を作らなくても産出されてしまう。さらにポリエチレンをそのまま焼却処分した場合、その際に発生するCO2は、レジ袋を燃やすよりも多いとも言われている。もともと捨てるはずだったものを、うまく利用してレジ袋を作っているわけだ。間伐材で割り箸を作っているようなものだ。コストパフォーマンスはすこぶる良い。

結局、何が言いたいのかというと、そこらにポイ捨てする輩が減る(おそらく、今回の有料化に文句を言っている連中は、気軽にポイ捨てすることができなくなるからではないのか)であろうから、レジ袋の有料化には賛成だが、エコバッグ推進には反対なのだ。

レジ袋の代わりに、石油由来のエコバッグが巷に氾濫して、本当にそれであっているのか。ならいっその事、レジ袋の代わりにエコバッグを無料で配ればどうなんだ。よれたり破れてしまったエコバッグがゴミの地位へと転落して、それらが逆に大量に棄てられだしたら、その時はエコというネーミングはやめろよ。

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」では、なんとか半地下から地上に抜け出そうと奮闘する登場人物に、抜き差しならない事件が起こってしまい、足元が不意に崩れ、逆に太陽の光すら届かない地下へと転落してしまうんだ。逆にな。
まるで、何かの未来に対する暗示のように思えないかい。報いが来たら、その時はそれを適切な機会として、改めてみんなで考えようか。

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