#64 多様性の難しさ 10分チャレンジ

Twitterで日本人がゴミ拾いしている動画を逆再生したものが話題になっている。
最初に見たときは、日本人を揶揄しているとか、馬鹿にしているとか、
そんな印象を持っていた。
リプ欄をみると、様々な意見があって、自分の多様性について考えるきっかけになった。

以下意訳。
「日本がゴミ拾いをしているのはみんな知ってるし、
 この逆再生は見たらわかる。これはジョークだよ。」
「この動画は日本を馬鹿にしている。差別的だ」
どちらの意見も多かったが、やっぱり国籍によって意見が違っていた。

海外の人からすると、虚構新聞のようなものなんだろう。
このnoteを見ている人に虚構新聞が伝わるのか…
明らかに嘘を嘘と見抜けない人はネットをやる価値はない、的な。
じゃあ今回の件がなぜこんなに大事になったのかを考えてみた。
(今の段階で12万いいね、1万RT)

主に2つが原因なのではないかと思っている。
1つ目は、主語が大きすぎたこと
もう1つは、実際の映像を使っていること。

「日本人は」という主語が良くなかったのではないかと。
主語が大きくなればなるほど、反感を持つ人は増える。
海外の方が、日本人を主語にしている、というのが
燃えた一つの原因だと思っている。

次に、実際の映像を使っていること。
これがもっとわかりやすく、作られたアニメとかだと
日本人も「はいはい、嘘乙www」状態だったんじゃないかと。
もちろん、「なんでそんな嘘つくんだ!ひどい!」という人も
一定数いるだろう。
ただ、今回反応している人たちの少なくとも2割位は
無反応だったんじゃないかと思っている。

ただ、一番大きな原因はやっぱり文化の違いなんだろう。
私は生粋の日本人で、海外の友人などもいないので、
あのツイートの面白さはよくわからない。
関西人と関東人の「馬鹿」と「アホ」の違いのようなものなんじゃないか。
※関西人にとってアホは大きな問題にならないが、
 馬鹿は非常に怒る人が多い、と言われている。私もわかる。

相手がどのような文化で育ってきているのか、
冗談であってもそこを慮る必要が出てきているんだろう。

「なるほど、あなたはそれをオモシロイと思っているんですね。
 ただ、私は非常に馬鹿にされていると感じて不愉快なんです。
 冗談だと言われても、私にはその面白さが理解できないんです。」
相手に共感を示しつつ、自分がどう思ったのかを伝える。
アサーションを使うと、もう少しお互いにコミュニケーションが取りやすくなるのかなぁなんて思ったツイートだった。

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