メイベル-天魔の神判代行者-【第3話】
初夏の晴天の下。田園風景の中を、一台のバイクが走って行く。
「じゃあ~! 今回はその蛇神ってのを斃せばいいのね~!?」
メイの背後。すぐ後ろから声が聞こえる。張り上げられた声は一瞬だけメイの耳を掠め、しかしあっという間に後ろへと流されていく。
「まずは調査だ。蛇神の仕業だとも決まったわけではない」
「え~? めんどくさぁ~い!」
歯を剥いて心底嫌そうな顔をするベルに、メイは呆れ返る。めんどくさいのはお前じゃなくて私だ。
「どうせ見てるだけのくせに。というか、なんでお前は