突然の別れと向き合う:葬儀の心構えと準備
1. はじめに:あるリスナーさんの体験から
みなさん、こんにちは。蓮城院副住職のコウブンです。
先日、戒名についての放送をしたんですが、そのあとあるリスナーさんからコメントをいただいたんです。その方のお母さんが先月亡くなって、戒名をつけたときの体験を綴ってくださったんですね。
私は「ご愁傷様です。謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントを返したんですが、その方のブログものぞいてみたんです。そしたら、葬儀に関するいろんな問題、特にお金の面での大変さについて詳しく書かれていて...これは、みんなで考えなきゃいけない問題だなって思ったんです。
2. 葬儀にまつわる経済的・精神的負担
このリスナーさんの体験、ちょっと詳しくお話しますね。
突然のお葬式で、予想もしてなかった出費がいっぱい出てきたそうなんです。戒名代とか、お墓に名前を彫る費用とか...。で、困ったことに、亡くなったご両親には貯金も保険もなくて、全部自分たちで払わなきゃいけなくなっちゃったんですって。
家族葬っていう小規模なお葬式にしたんだけど、それでも参列者からのお香典じゃ全然足りなくて、結局赤字になっちゃったんだそうです。しかも、これからまだ四十九日法要とか一周忌、新盆なんかもあるから、これからもお金がかかるって心配されてました。
車を買うために貯めてた100万円も全部使っちゃって、病院の支払いとか年金を止める手続きとか、お金のことでてんやわんやの状態みたいなんです。お金の面でも気持ちの面でも、すごく追い詰められてるって書いてあって...読んでてこっちまで胸が痛くなりました。
3. 家族で相談することの大切さ
さて、こんな大変な状況になったとき、どうすればいいんでしょうか?
まず大事なのは、一人で抱え込まないことです。ね、みんなで力を合わせれば、きっと乗り越えられるはずです。
たとえば、自分の親が亡くなったとしましょう。兄弟がいれば、まず兄弟と話し合うんです。「お父さん(お母さん)のお葬式、どうする?」って。子供がいれば、子供たちにも相談します。「おじいちゃん(おばあちゃん)が亡くなったんだけど、お葬式のこと、みんなで考えよう」って。
葬儀屋さんやお寺に相談するのも大切です。でも、その前に、まずは家族みんなで話し合うことから始めましょう。みんなで故人を送る方法を考えるんです。
4. 経済状況に合わせた葬儀の選び方
次に大切なのは、自分たちの経済状況に合わせて葬儀の規模を考えることです。
亡くなった人への感謝の気持ちはみんな同じです。「もっと立派なお葬式をしてあげたい」って思うかもしれません。でも、無理して大規模な葬儀をして、あとで苦しむことになったら...それって本当の意味での恩返しになるでしょうか?
私が思うに、本当の恩返しって、遺された人たちが幸せに暮らすことなんじゃないかな。だから、自分たちの経済状況をよーく考えて、無理のない範囲でお葬式の規模を決めることが大切です。
葬儀屋さんも、実はたくさんあるんです。大手のところだけじゃなくて、小さな葬儀屋さんもいっぱいあります。そういうところに相談して、費用を抑える方法を探るのも良いかもしれません。
5. 事前準備のススメ
「でも、突然のことだったら準備なんてできないよ」って思うかもしれません。そうなんです、本当に突然のことだったら難しいですよね。
だからこそ、元気なうちに少しずつ準備をしておくことをおすすめします。たとえば...
近所の葬儀社さんの情報を調べておく
どんな規模のお葬式がいいか、家族で話し合っておく
自分の住んでる地域に、葬儀の補助金制度があるかどうか確認しておく
生命保険や葬儀の互助会に入るかどうか考えてみる
こういうことを、ちょっとずつでも考えておくと、いざというときに慌てなくて済むんです。
6. 真の恩返しって何だろう?
さて、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。お葬式をすることの本当の意味って何でしょうか?
もちろん、亡くなった人の最後を大切に送ることは大事です。でも同時に、遺された人たちが幸せに生きていくことも、とっても大切なんです。
お金をたくさんかけたからといって、それが最高のお葬式になるわけじゃありません。かといって、あまりにも簡素すぎて、「ごめんね」って気持ちになるのも悲しいですよね。
大切なのは、故人の思いを感じながら、でも現実的な部分も考えて、バランスを取ることなんです。そうすることで、きっと故人も喜んでくれるはずです。
7. おわりに:みんなで考えよう
こういう話題って、ちょっと重たくて、話しづらいですよね。でも、いつか必ず誰もが直面する問題でもあるんです。
だからこそ、元気なうちに少しずつ考えて、家族で話し合っておくことが大切だと思います。そうすれば、いざというときのストレスも少しは減らせるはずです。
みなさんは、どう思いますか? 経験談や考えがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。それに、人生相談や悩み事の相談も受け付けています。直接メッセージをくださればお答えしますよ。
一緒に考えていきましょう。この難しい問題を、みんなの知恵を集めて乗り越えていけたらいいなと思います。
それでは、蓮城院副住職のコウブンでした。また次回お会いしましょう!
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