戒名の意味を問う:現代人が知るべき仏教の知恵
1. はじめに
みなさん、こんにちは。蓮城院副住職のコウブンです。今日もお悩み相談会をお送りします。このお悩み相談会では、ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイトに寄せられたお悩みに、私がお答えするという形式で進めていきます。
今回は、60代の女性から寄せられた「戒名について」というお悩みを取り上げます。戒名って聞いたことはあるけど、実際どういうものなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。今日はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
2. 戒名とは何か
まず、戒名の「戒」という字。これは「戒め」と読みますよね。でも、ここでいう戒めは単なる禁止事項ではありません。仏教の教えのことを指すんです。
仏教は「仏の教え」と書きますが、これは「仏になるための教え」とも読めるんです。つまり、仏教の最終目標は仏になることなんですね。だから、戒名の「戒」は、仏となるために心得なければならないこと、言わば心得のことを指しているんです。
3. 戒名の役割と意味
戒名は、仏教に入門した証として授かる名前です。戒、つまり仏の教えを心に保った人であることを示すものなんです。
えっと、ちょっと難しい話になっちゃいましたね。もう少し身近な例で説明すると、キリスト教のホーリーネームに似たようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。仏教徒として、仏様の弟子になったよ、っていう証なんです。
4. お葬式と戒名の関係
さて、ここからが大事なところです。仏教のお葬式って、単に故人を送る儀式じゃないんです。亡くなった方が仏様との縁を結んで、最終的には仏様になっていただくための式なんです。言わば、仏教への入門式みたいなものですね。
だから、お葬式で戒名を授けるのは、とても重要な意味があるんです。ただし、ここで誤解しないでほしいのは、戒名をもらったからって今まで使っていた名前がなくなるわけじゃないってことです。新しい名前を授かるけど、古い名前を捨てるわけじゃないんです。
5. 戒名をいただかない場合
ここで、質問者の方が心配されていることにお答えしますね。戒名をいただかず、お経も上げない場合、仏教的にはどうなるのか、ということです。
正直に言うと、「どうなるかわからない」というのが答えなんです。仏教の導きがない状態だと、成仏への道筋が見えにくくなってしまうんですね。
でも、心配しすぎることはありません。いつかは成仏できると私たちは信じています。ただ、そこに至るまでの時間がかかるかもしれない、ということなんです。
6. 生前戒名という選択肢
ところで、みなさんは生前戒名というのをご存じですか?これは、生きているうちに戒名をいただく方法なんです。
たとえば、今回の質問者の方のように、亡くなった後のことを心配されている方には、この生前戒名がおすすめです。自分が亡くなった後どうなるんだろう、という不安が少し軽くなるかもしれません。
生前戒名に興味を持たれた方は、ハスノハのようなウェブサービスを使って、「このような事情で戒名を授けてくれる方を探しています」と相談してみるのもいいかもしれません。きっと何らかのヒントが見つかると思いますよ。
7. まとめ
いかがでしたか?戒名について、少しでも理解を深めていただけたでしょうか。
大切なのは、自分の信念や思いに従って選択すること。戒名をいただくかどうかに、正解はありません。自分の人生、自分の最期をどう迎えたいのか、そこをしっかり考えることが大切だと思います。
もし、まだ不安や疑問があれば、お近くのお寺の和尚さんに相談してみるのもいいですよ。きっと、親身になって話を聞いてくれるはずです。
この縁を大切にしていただいて、少しでも不安を取り除いて、穏やかな時間を過ごせることを願っています。みなさんの人生が、豊かで実りあるものになりますように。