大本山總持寺訪問記:曹洞宗の歴史と現代を巡る旅
1. はじめに
みなさん、こんにちは。今日は、私が最近経験した出来事についてお話ししますね。10月9日に、横浜の鶴見区にある大本山總持寺というお寺を訪れたんです。この放送は10月11日ですが、収録は10月10日に行っているので、ちょっとタイムラグがあります。でも、その分、しっかり整理して話せると思います!
2. 總持寺とは
總持寺って聞いたことありますか?実は、結構有名なお寺なんです。時々テレビやネットニュースにも出てくるんですよ。たとえば、最近では故アントニオ猪木さんが埋葬されたことで話題になりました。プロレスファンの方なら、「あ、そういえば!」って思い出すかもしれませんね。
このお寺、実はすごく歴史が深くて、曹洞宗という仏教の宗派にとってはとても大切な場所なんです。でも、歴史だけじゃなくて、現代にもしっかりとつながっているんですよ。そのあたりのお話も、これから少しずつしていきますね。
3. 700回大遠忌法要について
さて、今回の訪問の目的なんですが、実は私がお世話になっているお坊さんが、すごく大事な役目を任されたんです。それで、その応援に行ってきたんですよ。
具体的に言うと、總持寺を開いた瑩山禅師という方の700回大遠忌法要というものがあったんです。700回忌って、すごいですよね。日本の歴史の半分ぐらいの長さです!
この法要がどれくらい大規模かというと、なんと1週間も続くんです。毎日4回の供養があって、それを7日間。単純計算で28回もの儀式が行われるんですよ。しかも、全国から選ばれた28人のお坊さんが、その儀式の導師(どうし)という、いわばメインの役を務めるんです。
私のお世話になっているお坊さんも、その中の1人として選ばれたんですよ。すごいことだと思いませんか?だから、その晴れ舞台を見に行ったわけです。
4. 瑩山禅師の功績
ここで、少し歴史の話をしますね。瑩山禅師という方は、曹洞宗にとってすごく大切な人物なんです。
曹洞宗を開いたのは道元禅師という方なんですが、瑩山禅師はその教えをさらに発展させて、広めた人なんです。言わば、曹洞宗の第二の創始者みたいな存在ですね。
実は、道元禅師が亡くなった後、曹洞宗はちょっと大変な時期があったんです。お寺を支えてくれていた大名さんたちの支援が減ったり、弟子たちの間で教えの解釈について意見が分かれたりして。永平寺という本山のお寺も、一時期は元気がなくなっちゃったんです。
そんな時に立ち上がったのが瑩山禅師なんです。彼は總持寺というお寺を開いて、そこでいろんな改革をしたんですよ。
例えば、こんなことをしました:
お葬式やお祈りの儀式をたくさん行って、一般の人たちにも仏教を身近に感じてもらう
お坊さんだけじゃなくて、一般の人や権力者ともたくさん交流して、曹洞宗の教えを広める
お寺の運営にもしっかり気を配って、お金の面でも安定させる
住職を交代制にして、たくさんのお坊さんに経験を積んでもらい、その人たちが全国に広がっていく
こうやって、瑩山禅師は曹洞宗を立て直して、大きく発展させたんです。すごいですよね。
5. 總持寺の特徴
さて、そんな歴史のある總持寺なんですが、実際に行ってみると、意外と現代的な印象を受けるんです。
というのも、總持寺ってすごく大きなお寺なんですが、建物が比較的新しいんです。鉄筋コンクリートでできた大きな建物で、昔ながらの木造のお寺とはちょっと違う雰囲気があります。
これには理由があって、總持寺は「伝統を守りつつ、新しいことにも挑戦する」というスタンスなんです。だから、建物は新しくても、中で行われている修行や儀式は昔ながらのものを大切にしているんですよ。
例えば、永平寺が山の中にあって、厳しい修行の場というイメージがあるのに対して、總持寺は街の中にあって、一般の人も参加しやすいイベントをたくさん開いているんです。お坐禅会とか、写経教室とか。
こういうところに、瑩山禅師の「仏教を広く伝えよう」という精神が今も生きているんだなって感じました。
6. おわりに
いかがでしたか?總持寺の魅力、少しは伝わりましたか?
関東に住んでいる方、あるいは旅行で来る機会がある方は、ぜひ一度訪れてみてください。アントニオ猪木さんのお墓参りもできますし、有名人のお墓がほかにもたくさんあるんです。
それに、お守りやお札を買ったり、御朱印をもらったりするのも楽しいですよ。お寺って「厳格」とか「近寄りがたい」というイメージがあるかもしれませんが、總持寺は本当に親しみやすいお寺でした。
歴史を感じながら、現代の息吹も感じられる。そんな不思議な体験ができる場所だと思います。
みなさんも、機会があればぜひ訪れてみてくださいね。そして、もし行ったら、感想を教えてくださいね。楽しみにしています!
今日のお話はここまで。蓮城院副住職のコウブンでした。また次回お会いしましょう!