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【いま童話を書いているあなたへ】童話賞入賞へのみちしるべ(2018年3月号特集)
入選したいのであれば、どの賞を選んで、どの方向で書くかがわからないといけない。童話の前提について説明しよう。
自分の目的に合った童話賞を狙おう
童話特集を組むにあたり、事前にアンケート調査を実施したところ、75%の人が「プロ志向」と答えた。しかし、その割りには狙っている賞が掌編の賞だったりして、つまるところ、この数字には「できれば」「将来的に」がかなり含まれているようだ。
童話賞に応募する目的、志向は3通りが考えられる。
まずは、「プロの童話作家になりたい」。この志向の人は児童書を発行する出版社が主催する賞に応募するのが近道。
もう1つは、そこまでバリバリプロ志向ではないが、「生涯に1冊、自分の本を出版したい」という志向の人。このタイプの人は、受賞作を刊行した実績のある賞に応募するのがおススメだ。
最後は掌編・短編が得意な「趣味派」の人。この志向の人は企業や自治体が主催している手軽な枚数の童話賞を狙おう。
教訓話は面白くない。子ども目線で!
応募先が決まったとして、次に考えるのは何をどう書くかだが、その前に、これだけはやらないほうがいいということについて。
それは子どもを下に見て、こうしたほうがいい、こうするべきだ、こうすれば立派な大人になれると説く教訓話を書くこと。そういう話は好まれない。
また、教訓話でなくても、童話というと昔話風の話や動物が出てくる安易なメルヘン調のものと考えると、だいたい落選する。
対象年齢で書き方・書くことは変わる!
教訓話は書かないとして、では、優れた童話ならなんでも入選するかというと、そうではない。
たとえば、募集内容に「小学校低学年向け」とあるなら、大人でないとわからない難しい話を書いても入選しない。
難しいというのは言葉が難しいだけでなく、子どもにはなじみのない題材ということもある。
また、小学生といっても低学年と高学年では知識も知能も全然違うから、書き方や書くことは変わってくる。
グレード(対象年齢)について規定がない場合はどうするか。これは枚数である程度は図れる。5~10枚なら小学校高学年向けということはまずなく、小学校低学年か小学校中学年向けだ。
枚数が同じでも賞の傾向は違う
童話は「子どものためのお話」だが、100%子ども向けではない作品が選ばれることもある。
例えば……
特集「童話賞入選の道」
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※本記事は「公募ガイド2018年3月号」の記事を再掲載したものです。