人生を豊かにする中国古典の名言#64
【今日の名言】
世の人々は物事の一面だけを知り、それ以外の面は知ろうとしないものだ、という意味。
つまり、物事を一面で判断してはならない、ということですね。
それと同時に、周囲はあなたのことを一面でしか判断していない、ということでもあります。
生きていると、周囲のさまざまな人から勝手に評価されます。
会社の上司や同僚、習い事の先生やご近所さん、果ては親類縁者などなど。
「あなたは〇〇だからね」
「〇〇さんらしいよね」
ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあるでしょう。
しかし、なにより大変なのは、相手からの評価と自分自身の評価がずれている場合です。
自分にとっては好きなことなのに、相手からは「似合わない」と言われたり、自分なりにやりがいを持って取り組んでいるのに、「お前には無理」と言われたり。
最初は周囲のことを気にせずに自分の道を歩むことができるのですが、周囲からの勝手な評価が続くと、
「もしかして自分が間違っているのでは?」
「周りの言うとおり、やっぱり自分には向いていないのかも……」
と徐々に不安になって、最後には自信を無くしてしまうのです。
私は最初の職場で、先輩から以下のように言われ続けたことがあります。
「こんなこともできないの?」
「何やってんの?」
「意味わかんないし」
とあるプロジェクトで同じチームになったリーダーの方なのですが、私が何をしても、何を言っても、仏頂面をしてそのように言うのです。
私も最初は「〇〇さん、機嫌が悪いのかな?」と思って気にしないようにしていたのですが、毎日のように言われ続けたところ、2~3ヶ月後には「先輩の言うとおり、私って何をしてもダメなんだ……」と自信を無くすようになっていました。
それまでのプロジェクトでは全く問題なく働けていたのに、自分のことが信じられなくなっていたのです。
すると、何をするにも不安になったり、余計な緊張をするようになってしまい、気がつけば会社に行けなくなっていました。
相手からの評価に洗脳されて、心身を壊してしまったのです。
今思い返しても酷い気分になります。
幸いなことに、その後すぐに会社を退職して十分な休養を取ったことで、別の会社に転職して普通に働くことができるようになりました。
今では、以前よりも難易度の高い開発に携わり、周囲と遜色のない成果を出していると自負しています。
先輩から毎日のように「何やってんの?」「意味わかんないし」と言われ、「自分はダメダメな人間なんだ」と思うようになっていた私ですが、実力は十分にあったのです。
単に、その先輩からの評価だけが著しくおかしかったのだと、今では思っています。
人は周囲の環境によって輝きを変える生き物です。
周囲からネガティブでパワハラ的な評価を受けたとしても、それは「その人から見た評価」にすぎません。
あなた自身の実力が落ちたわけでもないですし、これまでやってきたことが誤りだったわけでもありません。
世の中には、どうしてもあなたを否定したい人や、あなたの特定の一面だけを切り取って全てを否定したがる人がいます。
そういう人々は、あなたの一面だけを見て、それ以外の面は知ろうとしないものです。
そういった方々に振り回される必要はありません。
それよりも、あなたの良いところを見てくれる人との時間にエネルギーを使いましょう。
自分の良い面を正しく評価してくれる人や環境というのは、とても得難い財産だと思います。
人生は一度きりですから、自分が自分らしく過ごせる場所を大切にしていきたいですね。
今回ご紹介した言葉は、以下の回でも取り上げています。
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