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現場に立ち、自身の目で見て感じることがモットーの、とある老将軍のお話【教養を深める中国古典のお便り#20】

皆様、こんにちは!

メンバーシップ向け特典記事の「古典のお便り」20通目になります。

いよいよ20番台になりましたね。

こちらのシリーズでは、普段の記事では取り扱っていない古典・史書から、さまざまな名言をお届けしています。

前回は『史記』からお届けしました。

今回は『漢書』からお届けします。

『漢書』については、以下の回でも取り上げましたね。

気になる方はこちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

というわけで、今回は『漢書』から、日本でも有名なあの言葉についてご紹介いたします。


『漢書』趙充国伝に学ぶ

今回取り上げるのは『漢書』趙充国伝からの言葉。

百聞は一見に如かず
(読み:ヒャクブンはイッケンにシかず)

『漢書』趙充国伝

例え他人から百回聞いたとしても、自分の目で直接見ることには及ばない、という意味。

日本でも日常的に使う有名な言葉ですね。

むしろ身近すぎて、普段はあまり出典とか意識しないかもしれませんが、実は『漢書』に記載があります。

とある将軍が、前漢の皇帝から相談を受けた際に答えた言葉です。

それでは、その際のエピソードについて、もう少し掘り下げて見ていきましょう。

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