人生を豊かにする中国古典の名言#58
【今日の名言】
先生の目指す道は真心と思いやりに他ならない、という意味。
師匠である孔子の在り方について、弟子の曾子(そうし)が語った言葉になります。
「忠恕」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
「名は体を表す」と言う通り、「忠」は「心の真ん中」を表します。
自分の心の真ん中にある素直な気持ち、つまりは「真心」ですね。
そして、「恕」は「相手の立場で親身に物事を考える」ということ。
分かりやすくいえば「思いやり」です。
ここで、
「仁も思いやりという意味だった気がするけれど、仁と恕は何が違うの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
仰る通り、どちらも「思いやり」を意味していますが、仁の方がより上位の概念です。
今回取り上げた言葉で曾子が語っているように、孔子の仁の道は大きく2つの概念で構成されています。
それが「忠恕」です。
分かりやすく式にすると、「仁 = 忠 + 恕」ということですね。
相手を思いやって行動できたとしても、それが自分の心に嘘をついたものであったならば、それは孔子の考える「思いやり」ではありません。
孔子が考える「思いやり = 仁」とは、心から相手を思いやる、ということ。
そのためには、「忠」、つまり真心を込めなくてはいけません。
「思いやり」の行動は大事ですが、そのために自分の本心を蔑ろにしたり、心のこもっていない上っ面だけの行動をしたりしてはダメなのです。
年度末の忙しい時期だからこそ、自分の行動の一つ一つに真心がこもっているかを確認していきたいですね。
今回ご紹介した言葉は、以下の回でも取り上げています。
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