「読書感想文」〜ぼくらは嘘でつながっている〜
この本との出会いは、Twitterだった。
その時は尾久守侑さんが書いた偽者論を読んでいて、ツイートを見ていたら、ふと写真が目に止まった。文字より写真の方が情報がパッと入ってきやすいなと思う。真っ白な本。
本のタイトルを見てすごく興味が湧いた。
以前私はこの記事の1文目で
と記載している。
嘘というのは、小さい頃からつくなと教わってきた。けれど、大人がつく嘘に疑問は感じていた。
でも、それは嘘という表現ではなく「建前」とか「社交辞令」とかそういう言葉で言い表されていたと思う。嘘と何が違うのかと疑問に思っていたが、未だ謎は解けていない。ぼんやりと思うのはいい嘘と悪い嘘があるのかなということで、嘘は良くないというイメージが強い。
そんな私の考えがあったので、「いやいや、浅生鴨さん何いうてますの」と思った。この本のタイトルのぼくらはだれを指しているのかと興味が湧き、また嘘は何を指しているのか、つながるとは?ともう溢れ出る疑問。これを放っておけず、手はすぐ動いた。ポストに届いた真っ白な本。
ぼくらにはもちろん私は入ってないと思って、ページをめくり始めた。
頭が偽者論でいっぱいになっていたので、そこに肉付けするような形で拝読させていただいた。
という軸があり、そこに新たに加わった
青がその人にとって事実で、
赤が嘘の部分。
その人にとって、青のところにいる私は事実で、
赤のところにいる私は嘘。
じゃあどちらが本当の自分かと聞かれれば、どちらも本当の自分である。もしかしたら境目にいるのかもしれないが、そうすると一部しか見てないというのを理解しているような気がしていて、分けて書くのが私にとって解釈しやすかった。
だから、一部なんだろうなとわかりつつも、まるで全体はなんとなく把握できてますよと、なってしまっている気がした。決して⑤のようではなく、④のような感じな気がする。
全部読み終わって私から出る感想は
「表紙とは裏腹に少しコッテリとした内容」ということである。コッテリもなんだか納得のいく言葉ではないが、コッテリとしていた。けれど、この表紙の余白は必要なのだと思う。じゃないと成り立たないところがあると感じると、この表紙と内容は合っていると思う。言っていることが矛盾していると思うが、そんなチープな感想だ。
最後に、
身内にはこの本を読んだことを隠しておこうと思う。私の嘘がバレてしまうから。この本を読んでも尚、私は嘘は悪いものだと思う。