不安定の中で安定を探すレッスン
カラダのこわばり・緊張は成長を妨げることもある というタイトルで書いたお子さんの成長の事。
「こどものからだ事典〜コラム編」の目次のご紹介と、ハイアーチの事を書きました。
足裏診断をスタートしたのは、2011年。
それまで、関節の動きを視覚化する事はしていませんが、足裏診断の導入により、股関節がどのような動きをしているのか?が如実に見えるようになりました。
毎年、たくさんの足裏を見て、土踏まずの形状から股関節の使い方を見ています。
大人であれば、エクササイズのアドバイスに繋がるし、お子さんであれば、毎日の過ごし方や、マッサージの内容などのアドバイスに繋がります。
その中でも、「無駄な力を入れている」とか、「強張りが強め」「筋力優位」であるお子さんは、緊張状態が継続しやすいのが特徴です。
交感神経優位な状態から、副交感神経・リラックスの神経に切り替えがうまくできない、というもの。
この切り替え上手が、成長の鍵になっていると言っても過言ではありません。
この切り替えが性格的に難しいとき、運動からサポートすることができないだろうか?と考えていました。
不安定の中で、安定を探すレッスン。
これは「発々こどものからだ塾」(現在休講中)のメインテーマであり、筋力とは関係なく、バランス が良い状態で動けることを指しています。
私のベース・スタジオピボットの始まりは、プロスポーツのトレーニング指導から。
夫でもある、代表の平山は、30年前に 旧ユーゴスラヴィアのナショナルスキーチームのフィジカルトレーニングを担当して いました。
当時の現場でも「不安定の中で安定を探す取り組み」で、オリンピック や世界選手権でメダリスト輩出に貢献しました。
今も昔も、「むだな力を抜く」ことが重要な課題。
これは成長期にもいえることで、 踏ん張り方を間違えて覚えていると、筋力だけで運動するようになってしまいます。
間違った筋トレを行うことで、むだな力が抜けなくなっている大人がとても多いですが、 実は関節機能を最大限に使いこなすのに「力」は必要ないのです。
自分自身の体を支えることができて、人は初めて「安定」します。
姿勢は、成長期には 自律神経にも影響を与えます。
というのも、「不安定」な状態が継続すれば自然と 交感神経が優位になり、副交感神経への切り替えが苦手になるから。
乳幼児期にこの 不安定な状態が繰り返されると、筋肉のこわばりを取り除くのに時間がかかってしまう のです。
まずは、こわばりに気づいたら、経過させる。
この繰り返しからスタートしよう。
不安定の中で安定を探す。
そんな取り組みも、「からだ教育」の一つです。
世界中の親子の笑顔とHappyを増やす! 「こどものからだラボ」の活動に利用させて頂きます。 よろしくお願いいたします。