ママのためのからだ塾

少年野球と繰り返す捻挫のこと

世界中のママに伝えたい! 心身のアウェアネスナビゲーターこつばんママです。

「ママのためのからだ塾」で出てきた質問の回答フォローを記事にしておりいます。
第一弾「室内は裸足が良い?」
第二弾「土踏まずはあればいいの?」
そして、第三弾「少年野球と繰り返す捻挫のこと」です。

10歳の男の子で、両足首の捻挫を繰り返している、というお話が出てきました。

まず、足首の捻挫を繰り返す、といったときに、片足だけ繰り返すパターンと、両足首を交互に捻挫するパターンの二つがあります。

そして、足首の捻挫を繰り返す=股関節のクッション性が低下しています。

通常、歩行時(走行時)に、足を接地した時に床反力(床から返ってくる力)を股関節、膝、足首などに分散して吸収するようになっているのですが、その分散が足首だけに負荷がかかってしまう状態が続くと、捻挫を引き起こしやすくなります。
股関節でも床反力を吸収できるようになると、足首の負荷が軽減し、床反力を分散できるようになります。

もっと細かく言えば、反力は骨盤や背骨のカーブも使って吸収しているのですが、骨盤や背骨の可動性が狭くなれば、自ずと足首に負荷がかかって当然です。

また、ただ静止して立った時の体重分散がどうなっているのか?も知っておく必要があります。

足首の捻挫を繰り返すということは、骨盤や背骨の可動性も狭くなっている可能性が高く、肋骨の柔軟性も低下しているかもしれません。

これは、成長期にアウターマッスルだけを鍛えてしまうと、起こりやすい現象でもあります。

足首の靭帯

同時に、足首の靭帯が伸びやすくなってしまっているかもしれません。

本来であれば、靭帯は関節の動きを保護したり、支えたりする役割があるのですが、それが捻挫を繰り返しているうちに、伸びやすくなってしまいます。

子どもは成長してこれから大きくなって、体重が増えていきます。
靭帯の機能は、その成長にもとても重要な機能ですが、成長を支えきれなくなってしまっている可能性もあります。

外反扁平という状態になっている可能性もあります。
(先天的な外反足ではなく、成長過程で起こっていることを指しています。)

↑の「リハビリテーション部だより」のコーナーに書かれている状態を示しています。
整形外科では、サポーターや靴の中敷をサポートしてくださるところがあります。
足部分は、外的なものでサポートし、このサポートと同時に股関節のクッション性を向上させていくレッスンを行うことをオススメしています。

【足首の捻挫を片足だけ繰り返す場合】

これは、捻挫をする足に「負荷」がかかっています。
つまり、片足に荷重することが多いためです。
股関節の可動域に左右差がある場合には、足首への荷重が強くなります。

ママのためのからだ塾でも、サッカーをやっているお子さんに荷重の左右差が強く出る話はしました。(詳細は動画をご覧ください。ショートバージョンでも少しお話ししています。)

足首の捻挫が起こりやすくなっているのは、股関節のクッション性が低下していることによるものです。
股関節の可動域に合わせ、うまくはまらず不安定になり、太もも全体の筋肉を使って、股関節のはまりを作っている状態です。
股関節の可動域やクッション性に左右差がある可能性があるので、まずはこの左右差を狭めていくように、股関節を動かすレッスンなど行っていく必要があります。

【足首の捻挫を両足繰り返す場合】

これは、「足首の靭帯」のトピックにも書いたように、股関節のクッション性の低下が起因し、捻挫を繰り返しているうちに、靭帯が伸びやすくなってしまっている可能性が高いです。

左右差を意識することよりも、骨盤•股関節の可動性を向上させ、もしかすると、一時的には中敷のサポートが必要になるかもしれません。

実際に姿勢や足裏を見てみないことには、適切なアドバイスを行うことはできませんが、足首に出ている症状は、骨盤•股関節の可動性と股関節のクッション性が連動しているので、足首だけの問題では解決しません。

股関節のクッション性も、まずは、骨盤•股関節の可動域がどんな状態か?

普段の運動量が、実際のカラダの器にあっているのか?

もし、器からはみ出した運動をしているのであれば、それは「負荷」にしかなりません。

もし、捻挫を繰り返しているのであれば、まずお子さんの「器」チェックが何より重要です。

その器にはみ出した分は、経過させていくことができるかもしれませんが、
器のカタチや大きさが見えないことには、経過させる為のレッスンアドバイスもできないので、姿勢チェックや足裏チェックを利用してみてくださいね。

追記

こちらの記事に書いた股関節のはまりが浅め、という記事。

捻挫を繰り返す場合に、もしかすると股関節の臼蓋形成不全もあるかもしれません。
股関節の状態との関係性を、整形外科の先生にお伝えして、もし股関節側の問題があるぞ!とわかったら、股関節のケアをしていくことが望ましいですね。


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