足首の痛みは股関節の問題だった!スポーツは非日常?
世界中のママに伝えたい! 心身のアウェアネスナビゲーターこつばんママです。
1年半くらい前に相談されたお話です。
アップダウンして、最終的に「幼児期の臼蓋形成不全。だから、リハビリ的にトレーニング」という処方で落ち着き、相談者であるママさんも安心した、という実話をご紹介。
同じような悩みを持つお母さんとお子さんの為に、1年半のやりとりを書かせて頂きました。ご本人の許可済みです。
1年半かかってしまったけれど、もっと早く診察できていたら?とも。
日常生活には全く支障が無いので、気にならずに過ぎてしまうようなお話です。
でも、もし何かあれ?と思ったら、受診してほしい、というお話。
「からだから見る育児」を提唱して、幼児からの足裏測定実施と親子面談、ママのためのからだ塾を行っています。
ちょうど1年半くらい前に、運動会の練習で足首を痛めてしまった男の子のママから相談を受けました。
治りが悪い、、と。
右足首の治りが悪いけど、問題は左股関節だと思う
これが、私の最初の見解。
でも、最初に行ったことは「靴」です。
「靴」がちょっと大きかった事と、ソールが流行りの左右非対称の靴だったのでした。
あ、こんなやつね。
この靴の特徴は、リレーなどの時のコーナーで左足が踏ん張りやすくする、という特徴があります。
実際にこの靴を私が履いたら、まっすぐ歩けませんでした。
そして、足裏測定を行なっている8年間で、通学が20分以上のお子さんでこの左右非対称ソールの靴を履いているお子さん達は、右足の接地圧が浅くなっていました。接地が浅いだけなら、まだいいかな〜と思うんですが、土踏まずの形状までが崩れてしまっていた、というところ。
毎回、お母さん達に丁寧に説明をして、下の写真のようなソールに変えてもらっています。
どうしても履きたい時は、リレーの練習の時だね、と。
普通の靴そこは、こんな風に左右対称です。
話は戻ります。
そして、まずサイズをジャストサイズにしてもらい、左右対称の靴に変更してもらいました。
次に、運動器の状態をチェック。
姿勢の写真をお送り頂いて確認すると、そり腰。
つまり、普通に立っただけで、腰を反らないと姿勢の保持ができない状態。
このとき、小学4年生です。
腰を反らないと立てない=骨盤•股関節の可動域が狭い可能性が大
と私たちは判断をします。
ママさんに伺った話の中で
ずり這いから割とすぐに立ち上がり、ハイハイはあまりしてない
うーん・・・
これですね。
この時点で、多分股関節のハマりが浅めで、筋力優位になってしまっている。
という事は、、足首だけの問題よりも、股関節の問題、可能性が大!
とママさんにお伝えして、マッサージなどをお教えしました。
左右差がある時は、靴を履く前の30秒・ピボッティング
股関節を緩めて可動域を広げる親子deマッサージ
股関節を緩めるセルフレッスン
でも、股関節を動かし始めたら、股関節に痛みが出てきた、という経緯。
ここで、少しマッサージや運動をお休みしてもらいました。
この時点での整形外科の診断は、捻挫でもしかすると、精神的なもの(思春期的なもの。)も関連するかもしれません、という診断で、習い事を休む、体育も制限する、という処方しかありませんでした。
ただ、私と平山の見解は、股関節のはまりが浅そうだし、左右差がある。
股関節の可動域の左右差が、右足首に負荷をかけているから、股関節のケアが大事だよ、と伝え、そこからしばらくして、スタジオにて股関節チェックをさせてもらったのです。
ママさんからすれば、整形外科で「精神的なことも関連する」とも言われているので、もしかしたら、習い事が嫌なのか?という気持ちにもなった、と言っています。
しかしね・・・ここでどっちを見るのか?という部分になってくるんですが、心の問題か?カラダの問題か?
どっちも、なんですよね。
実際に股関節をチェック(いわゆる、可動域のチェックです。)をして、左股関節のクッションが浅い、動きがイマイチなことを確認しました。
この時に、ママさんと本人に運動の重要性を伝え、しっかりやってみよう、という話でこの時点で痛みが治まっていたのでした。
しかし・・・また、何度となく、痛むことがあり、その度に状況をお伺いしてサポートをしてきました。
でも、痛むタイミングはいつも「運動を多めにやったとき」のあとです。
縄跳びなどのジャンプをたくさんやった後です。
病院探しのヒント・ここをポイントにする!
そして、ついに6年生になりまた足首の痛みを訴えるので、整形外科にまた受診したいが、どう思うか?と聞かれたので、どうせ受診するなら、股関節との関係性をみてもらえるところに。。。。と、ご近所の整形外科を数カ所ピックアップしてもらい、ホームページを検索して、この病院がいいんじゃない?とオススメしました。
でも、初診のスケジュールなどが合わず、まずは別の整形外科に。
そこでは、股関節のことは問題ない、と言われ、リハビリは必要かも?的な事と、足首をケアすることだけ言われたそうです。
しかし、私が最初にオススメした病院に、行くチャンスがあったので、行ってきました!と連絡がありました。
その病院での見解は、右足首には何も問題が無い、左股関節が幼児期からの臼蓋形成不全だね、と言われたとのこと。
私たちは医師では無いので、股関節の中を見たり、診断はできません。
でも、「そうかもしれない」は言えます。
今回、相談を頂いていたママさんには、受診の際に「股関節の可動域に左右差があるから、それが足首に出ているかもしれない、とトレーナーから言われた」と言ってください、とお願いしてありました。
●1年半前の捻挫がなかなか治らないこと
●都内でトレーナーに見てもらい、股関節の可動域に左右差があると言われた事
●最近また痛みが出ているので、通える病院を探していた
これらを整理してドクターに伝えて、関節可動域のチェックも含め、レントゲンで診断してもらったそうです。
整形外科の先生でも、見解が違うことがあるので、どんな先生が理解してくださるのか?は、いろいろです。
お住まいが東京では無い事と、リハビリなどの通院を考えると、この場合は絶対近所!なんです。
都内で私たちがお願いしている整形外科の先生をご紹介するのも有りですが、近く無いと意味がない・・・
それが今回の病院探しの「鍵」でした。
結果的に、スポーツ整形・関節を見てくださる先生に出したオーダーで、しっかり見てくださった、という事だと思います。
ママさんが状況把握して、ドクターとお話しするととても良いんじゃないかな?と思っています。
私自身、幼児期の臼蓋形成不全ギリギリのラインだった、と大人になってから知りました。
自分でメカニズムを学び、自分でケアをしてきています。
普通の女子より、身体トラブル多めで生きてきたけれど、今はとても元気です。(トラブル多めだった過去はこちらへ)
更年期の症状も出てますが、自律神経のケアと関節ケアで乗り切ってます。
私も、今回の経緯で1年半前にもっと受診を強く勧めていたらよかったのか?とも思ったのです。
ただ、日常生活には支障が出ない。
運動をすると起こる。
成長期、特に思春期に入ると、こう言った話をよく聞くのです。
だからね、「精神的な事」も関連している、というのは間違いは無いと思うのです。
カラダ側の受け皿となる骨盤の臼がちょっと浅めだと、
成長期・思春期に関節のトラブルが出やすくなるのかもしれません。
女性ホルモンも男性ホルモンもここからテイクオフです。
更年期でランディング
心の問題が何かの引き金になる。
その土台になるカラダ側、受け皿がどんな状態なのか?
それによって、出る症状が違うと言っても過言では無いと思います。
関節の状態って、DNAだな、と思うんです。
だって、我が娘の股関節は私にそっくりです。
おそらく、臼蓋が浅め。
でも、私ができなかったことは、娘ができていたりするのは、
日々の股関節トリートメントの結果かな、と思っています。
今回、相談いただいていたママさんも、マッサージをしてくださっていました。
でも、男の子だし、思春期真っ只中になるにつれて、いろいろ反抗することも。
「自分でやる」
これも大事。
スポーツ整形のドクターには「このままだと、なんのスポーツをやるにしても問題が出てくるからね」と本人に言っていたそうです。
「自分で自分の体を理解して運動を行う」
カラダの使い方ですよね。
この数日、書き綴っていた記事と、この記事は全部繋がっています。
こんな考え方に共感してくださる、ドクターや治療家の皆さんと連携を取っていけたらいいのかもしれません。
痛みは、その部分の問題じゃ無い、というところ。
心の問題も、体の土台の問題も切り離せないんだよってところ。
慢性の関節の痛みや繰り返す捻挫、怪我。
全部、意味があると思ってほしいな。
こちらの記事も一緒に読んでね。
連携できそう、というドクター(整形外科とか小児科)治療家の方、是非ご連絡ください!
世界中の親子の笑顔とHappyを増やす! 「こどものからだラボ」の活動に利用させて頂きます。 よろしくお願いいたします。