今まで気づかなかった、小さな幸せの力を感じる方法- 「幸感力」を高めて、いつでも幸せでいられる方法とは?
みなさんは今、どんな「力」が一番欲しいだろうか?
あなたがもしも今受験生なら、記憶力や読解力かもしれない。
身体の衰えを感じ始めている年齢なら、体力や筋力、視力、聴力、お肌の保湿力かもしれない。
お金に困っているなら(特に困っていなくても)、財力は喉から手が出るほど欲しい力だろう。
人間関係が苦手なら、コミュ力を伸ばしたいかもしれない。
この世の中にはいろんな魅力的な「力」があるが、生きる上で最強の力はなんだろう?
私は「幸感力」だと思う。
幸感力/こうかんりょく
周りがどんな状況であろうと、小さな幸せを見つけ出し、感じられる能力のこと。
この力が高い人は、いつだって幸せでいられると思う。
幸感力が高い人で私が真っ先に思い浮かべるのは、オードリーの春日さんだ。
相方の若林さんのエッセイの中で紹介された春日さんのエピソードに、彼の幸感力の高さが現れていた。
幸感力の高い人の特徴として、「周りと自分を比べない」という点があげられる。
逆にいえば、よく周囲と自分を比べてしまう人は幸感力が低い傾向があると言える。
春日さんは、「ゲームができる」「仲間と遊んべたりするのが楽しい」「ピノが美味しい」「オムライスのおにぎりが50円になってて美味しかった」などの小さなことに喜びを感じ、幸せを感じることができる。
実に、幸感力が高い。
未来に不安になったり、過去を後悔したり、そんな風に「今ここ」から逸脱し易い人ではなく、いつも目の前のモノに満足している人なのではないだろうか。
もうひとり、幸感力が高い人で思いつく方がいる。
書道家の武田双雲さんだ。
彼は、心の整え方についての著書を何冊もだしているし、Youtubeちゃんねるも持っていて発信もしている。
ドライヤーで髪を乾かすとき、彼はイライラしながら早く乾かそうとしない。
「聖なる風よいでよ!」とイイ声でドライヤーに語りかけ、その風の感触を楽しみながら髪の毛を優しく乾かすのだ。
毎日の歯磨きタイムもやっつけ仕事にしない。
歯ブラシを愛で、歯磨き粉をチューブから絞り出す所作にまで拘りぬく。
歯ブラシを口に入れるときも何も考えず突っ込んだりしない。
味わうようにそっと口に含むのだ。
歯の上を、歯の側面を、歯の奥を、歯ブラシが上下左右に動くのをじっくりと味わう。楽しむ。
毎日のささいな1シーンを、味気ないルーティンにはしない。
洗髪時、シャンプーのポンプを押す角度や強さにも拘る、らしい。
無意識にやっつけのような動作をしてしまったら、初めからやり直す、らしい。
一瞬一瞬の所作を丁寧に味わうことに快感を覚えるタイプなのだろう。
ただの変態やん!と片付けずに、ぜひちょっと真似してみて欲しい。
ひとつひとつの所作を意識して丁寧に行うことで、その動作を楽しむことができるようになってくる。ドライヤーや歯ブラシに愛を感じるようになってくるから不思議だ。
私のイメージだと、春日さんは自覚のない天然モノの幸感力が高い人で、双雲さんは人生の途中で幸感力を高める方法に気付き、それを長いこと実践することで幸感力の高さを維持している人だと思う。
他人と自分を比較せず、夢や目標など持たずに今目の前にあるモノを丁寧に味わい、楽しむ。
それを地道に続けていくことで幸感力が低い若林さんのような私でも、幸せになれるのかもしれない。
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