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仰げば尊し、茶碗蒸しの恩

それにまだ名前がついていなかった頃の話をしよう。
ある日、ご飯が食べられなくなった。
米、パン、麺など、主食となるものだけが喉を通らなくなった。
夏バテとかそういうものとは違う。異質な何か。
かと言って、何も食べないというわけにはいかない。
おかずは食べられるものはあったが、油っぽい物や固形物は難しい。

そこで浮かんだのは、ゼリー系の栄養食だ。これにはいまだにお世話になっている。後の話になるが、うつ病で布団の中を這いつくばっていた時、枕元にゼリーやカロリーメイトやクリーム玄米ブランを置いて、どうにか生き延びた経験もある。備えあれば、憂いなし。記憶に留めていただけたらと思う。

しかしながら、ゼリーばっかりでは飽きるのは仕方がないところだ。
そこで目をつけたのが──茶碗蒸し!!
タンパク質が摂れて、具も豊富。何より食べやすく、味もほどよい!
これこそ求めていた究極の料理よ!!茶碗蒸しのことは無視できない!

それから、茶碗蒸しを食べる茶碗蒸師となった。
温めなくても食べられる茶碗蒸しにはお世話になりました。コンビニでも売っているので、これからの時期として夏バテで食べるのがしんどいという場合にもぜひ手に取っていただきたい。

この食欲減退の原因を探るため、人生初の胃カメラをしたというのは別の話──。

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