54歳、川沿いのマンションで空と暮らす
降ったり止んだりの1日。
20年ちょっと活躍してくれた洗濯機と明日でお別れすることになったので、ちょこちょこ掃除をしつつ、気分転換(の方が長い…)に読書。
寝室の出窓にお昼寝クッションを敷いて、壁に寄りかかって寛ぐのが最近のお気に入り。出窓は、私の腰くらいの高さにあるので、そこに座って眺めると、普段よりも高い目線になることもあり、外の世界がどこかいつもと違って見えるのです。晴れている日の午後は陽射しが強くて、とてもここでは過ごせないので、今日のような空模様の日は特別感を味わいつつ…。
上流ではかなりの降りだったのか、木の枝がたくさん流れてきたり。巣立ったばかりと思われる子ツバメが嬉しそうに飛び交っていたり。季節によっては、窓のすぐ外をカモメが通り過ぎることも。
これで、近くに森があったりしたら、文句なしなんだけれどな。
今日読んでいたのは、平野恵理子さんのエッセイ『五十八歳、山の家で猫と暮らす』
綴られているのは、お母様を亡くされてから、しばらくのつもりで住み始めた八ヶ岳麓の家での日々。虫との邂逅、野鳥の来訪、庭造り…。四季の変化を味わいながらの暮らしは、とても豊かに感じられます。
緑深い場所に暮らすことに憧れている私にとって、とても興味深い内容。イラストレーターでもある平野さんによる季節ごとの画も、とても素敵。
ここに一人でいると、なにからも自由な、すっかり解放された感覚と、内側へ深く入っていく自分の両方を感じた。
この後、メイ・サートンの小説についても触れられていて…。
メイ・サートンの本、積読本の山に紛れているので、そろそろ読んだら? のメッセージかな。早速、ベッドサイドの本コーナーへ移動。私は、何冊かを並行して読むことが多いので、そのラインナップにプラス。早速、今夜から少しずつ読み進めることに。
大人になるということは、自分をかばってくれる人のいない場所で、一人で生きていくこと。
これからどうしていくかは、いま無理やり決めないで、しばらく様子を見ていくしかないと思っている。人生、すなわち刹那の連続。
これらの言葉も沁みました。
結婚するまで実家で暮らしていた私は、夫が入院して以来の5年間、遅ればせながら初めてのひとり暮らしをしていて。そんな日々を、ある意味モラトリアム期間と思っているので。
これからどうしていくか…。ひとりの寂しさと自由を深く味わいつつ、「今」を大切に暮らしながら、ゆっくり考えていこう…。改めて、そんなことを思ったのでした。
今日のタイトルは、平野さんのエッセイのタイトルを、今の私に置き換えたらどんな言葉になるかな… と。
毎日、何度もベランダに出ては空を眺めている私は、空と暮らしているようなもの。
写真は、晴天の日に写したマジックアワーの空 ♪
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