魔除けの小豆粥・どんと焼きの炎 小正月までの和の幸せ招き④ ことの葉綴り一〇三七
小正月・望正月・道具正月・女正月
おはようございます。
一月十一日(水)は、「鏡開き」(関西は、十五日)です。金運招来の「己巳の日」でもあります。
弁財天さまへのお参りいかがでしょう。
と、小正月まで、いろいろな幸せ招く和の行事が続いていて、なかなか十五日に辿りつきませんでした(苦笑)。
一月十五日(日)。
新年がスターとして二週間。
寒いですが、愛らしい水仙の花が咲いていますね。
皆さん、どんな日常を過ごされていますか?
旧暦でいうと一月十五日が、お正月。そこで、元旦を「大正月」、十五日を「小正月」といいます。
また、旧暦で古くはこの日が年はじめの満月だったことから、「望正月」とも呼ばれます。
元旦は、その年の歳神さまをお迎えしましたが、「小正月」は、私たちの暮らしに密着していた、農業、大工などの道具を磨いてお供えする「道具正月」でもありましたし、師走から年末年始を働きづめだった女性(主婦)に一休みしてもらう「女正月」というところもあるそうです。
魔除け・厄除けの小豆粥
十五日に食べるものといえば「小豆粥」。
小豆は、たんぱく質、食物繊維、ビタミンと栄養も満点ですし、この赤い色は古来から、魔除けの力があるとされて、一年の健康を厄除けを願い、小正月に食べる習わしがあるのです。
その年の、豊作を占う「粥占い」神事も、諏訪大社(下社)さん(長野)
弥彦神社さん(新潟)
京都の下鴨神社さん「御粥祭」など、全国でおこなわれます。
現在、テーマとして綴っている、倭姫命さまのご巡幸地「阿射加神社(小阿坂)」(三重県松阪市)さんでも、行われます。
もしお近くに「粥占い」神事のある神社があれば、ぜひ、お参りしてみてくださいね。
どんと焼きの聖なる炎と煙で、無病息災を
そして、一月十五日といえば、「どんと焼き」。
門松やしめ縄などのお正月飾り、書初めなどを浄らかな火で燃やしていくご神事。
この煙とともに、歳神さまは、山へ、天上界へと戻っていかれるのです。
浄らかな炎が高くあがるほど良いとされます。
この聖なる火で焼いたお餅などをいただいたり、この煙を浴びることも「無病息災」ですごせるといいますよ。
全国の神社でとりおこなわれます。
ここまでが、和の幸せ招くご神事・行事。
なので一月十五日な「正月事じまい」ともいいます。
関西では、十五日までが「松の内」とされます。
ぜひ、暮らしの中に、和の幸せ招きを楽しみながら取り入れてみて下さい。
私は、出張になりそうですが、お参りできるといいな~(^^)
いつも、ありがとうございます。
―次回へ
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