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春を待ち鏡宮と桜の宮「朝熊神社」 お参りしてほしい倭姫命ご巡幸地巡り伊勢市編 ことの葉綴り一〇五〇

伊勢の神宮「朝熊神社」さん

寒い日が続いておりますが、皆さん、お元気ですか? 私は、この季節は、つい、酒粕を使った粕汁ばかり作ってしまいます(^^)
明日の二月十六日は「巳の日」、二月十七日は「一流万倍日」と吉祥日が続きます。
お参りに行かれたり、お財布を新調したり、宝くじを購入したりと、暮らしの中に、楽しいことを取り入れてみてくださいね。

さて、前回、お参りしてほしい倭姫命やまとひめのみことさまご巡幸地の伊勢市編で、五十鈴川と朝熊側の合流地点の三角州にご鎮座する「鏡宮神社」さんをご紹介しました。

こちらにお参りされるなら同じ五十鈴川と朝熊側の三角州の東側の小高い丘にご鎮座する「朝熊あさくさ神社」さん「朝熊御前あさくまみまえ神社」さんも、お参りを。
いえ、まずは、「朝熊神社」さん「朝熊御前神社」さんへお参りをしてから、朝熊川にかかる小さな橋を渡って、「鏡宮神社」さんへのお参りをお勧めしたいなと思います。

倭姫命さまにご馳走を差し上げた地元の神々

「朝熊神社」さん(伊勢市朝熊町櫻木2566-1)
こちらは、内宮こと皇大神宮の摂社第一位にあたり、別宮にも準じているのです。
ご祭神は、大歳神(おおとしのかみ)、苔虫神(こけむしのかみ)、朝熊水神(あさくまみずのかみ)の三柱で、倭姫命さまが、お定めになったとされます。
倭姫命さまが、伊勢の「奈尾之根宮なおしねもみや」にいらっしゃたときに、地元の神々、大歳神おおとしのかみ桜大刀自命さくらおおとしのみこと山神大山罪命やまのおおかみおほやまつみのみこと、|朝熊水神等《あさくまのみなとのかみたち)が、五十鈴川の川尻で、ご馳走を差し上げたそうです。
そのときの、神さまで、この土地を守る神さまで、五穀と水の神さまです。





小高い丘を登ったご神域に神明造りのお社が二社並ばれてご鎮座されています。
前回ご紹介した「鏡宮神社」さんは、こちらの「朝熊神社」の御前神さまなのです。


神宮の摂社第一位の神社!

奥というか向かって右が「朝熊神社」さま。
左が、「朝熊御前あさくまみまえ神社」(皇大神宮摂社)で、ご祭神は、朝熊御前神(あさくまみまえのかみ)です。

摂社第一位のお宮で、神宮のもっとも大切なお祭りの「三節祭」(10月の神嘗祭かんなめさいと、6月と12月の月次祭つきなみさい)のときには、深夜に「宵暁よいあかつきの儀」が執り行われるのです。

朝熊というのは、浅隈で、隈とは、水の曲がり行ったという意味だそうです。
浅瀬の流れが曲がり行った五十鈴川の入江のことのようです。


春、桜の宮と鏡の宮へお参りを

昔は、桜が有名だったそうです。
西行法師の詠んだ

神かぜに こころやすくぞ 任せつる 
さくらの宮の 花のさかりは

は、この朝熊神社さんの桜を詠んだそうです。
そういえば、ご馳走を差し上げて神様の中に桜大刀自命さくらおおとしのみことと桜の女神さまもいますい、町名も櫻木ですね。
今も桜はあるのでしょうか?
この神社には桜はあるかどうかわからないのですが、同じ朝熊町の「朝熊山麓あさまさんろく公園」は、桜が楽しめるそうです。
ぜひ、春を待ち、桜の季節に「桜の宮」こと「朝熊神社・朝熊御前神社」さんと、「鏡の宮」さんへ、お参りなさってみてくださいね。


―次回へ

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