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菌の声を聴くー好きなものを食べたらよいのです

おはようございます。
さぁ、今朝は何を召し上がられますか?
ご飯とお味噌汁でしょうか?
もしくはトーストとハムエッグ?
それともパスタやうどんかしら?
そのメニューはあなたが食べたいものですか?
それともご主人やお子様方のリクエスト?


少し昔話を聞いてください。
遡れば三十余年前、私は少し変わった食の好みの子どもでした。
好きな食べ物はごぼうやレンコンのきんぴら、里芋の煮っ転がし。高菜漬けや沢庵、梅干し。
嫌いな食べ物はカレー、ハンバーグ、スパゲッティなどの所謂お子様ランチにありそうなメニュー全般。
肉なら肉、野菜なら野菜の姿形がちゃんとわかるものじゃないと口にしたがらず、
母曰く「何が入っとるかわからんようなものは食べん」と言っていたそうです。笑笑

そんな私は給食が大の苦手。
食べたくないもののオンパレードで、あの時間は今思い出しても苦行以外の何物でもなかったですね。

さて、
そんな私は今、菌のことを知って、幼少期に好んだ食事にとても合点がいきます。
私の母の食事の基本はご飯と味噌汁、お漬物、おかずは野菜の煮物やお魚など和食が中心。
脂っこいものは苦手、洋食も好まない。
母のお腹に宿った時から毎日そんなご飯を食べさせられ、産まれた後は完全母乳で育ちます。
離乳後に口にするものは先に記した和食。
子どもの腸内フローラは母譲り。大体三歳ごろまでに定着する菌が決まります。
わかりますか?
私の腸内細菌はそういったものを好む菌だらけですよ。笑

お母さん、見ていますか?
お子様ランチメニューなんて、あなたが好んで食べないのに、子供が食べるわけがないのです。笑笑

さて、本題はここからです。
「倫理的な考えで、動物性のものは食べないことにしているの」
「日本人の多くは乳糖不耐症だから乳製品は摂らない方がいいし、子どもにも摂らせたくないわ。」
「食物繊維豊富なお野菜や海藻は積極的に食べた方がいいのよ」
など、食に関しては、人によっていろんなこだわりがあったり、考え方があったりしますよね。
その考えを否定はしません。
それで調子が良いのであれば、お好きになさってください。
ですが、それが正しいかどうかは人によります。
いいと思っていることがあなたに合っているかはわかりません。
ご家族やご友人に当てはまるかもわかりません。
大切なのはそこです。

私には私のお腹で育てている菌ちゃんがいるように、
他の方にはその方のお腹で育てていらっしゃる菌ちゃんがいます。
腸内フローラは千差万別。
三食同じものを食べている家族であっても、ひとりひとり違います。
私の身体に合うものと、夫や子どもたちの身体に合うものは違います。
それは生まれ育ってきた環境が違い、日々過ごしている場所や接する人も違うのですから当然です。

お肉やお魚など動物性の物を分解することが得意な菌ちゃんがたくさんいる方は動物性の物を召し上がられるとよいでしょう。
乳製品を食べることでビフィズス菌が増える方にとっては、乳製品を食べることが有益となるでしょう。
もしも食物繊維を分解する菌ちゃんがいない、若しくはいても少ないなら、食べ方を工夫する必要が出てくるでしょう。
そして、これは全ての人に言えることです。
特定のものばかりを食べるのではなく、いろんな物を少しずつ食べましょう。

菌検査をすると自分のお腹にどんな菌ちゃんがいるのかがよくわかります。
健康になる一番の近道は、自分の菌ちゃんをよく知ることです。

あなたに合うものは菌ちゃんが教えてくれます。
ねぇ、菌ちゃん、今日は何を食べようか?
親でもなく、子どもでなく、夫でもなく、
今日のあなたが食べたいと思うものはなんですか?

あなたの好きなものを食べて、おなかも心も満たされて、幸せな一日をお過ごしくださいね。

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