7月の下鴨神社はおいしい。【わたしの小さな日常】
気がつけば、そこに来てしまった
日曜の夕方、京都の下鴨神社へと。
今年最後のみたらし祭りが
いまここでやっているんだが
人混みに揉まれながら私はどこへ行くのだろう。
熱気に押しつぶされそうになりながらも来てしまう
まったく祭りというものは。
無性に愛おしさを感じるんだから。
普段の下鴨神社はしんとした木漏れ日
そして夕焼けに染まっている。
ふらふら散策するのが日常だったが
今日はそうはいかなかった。
境内への道まで屋台がずらりと並んでいる。
いまこの瞬間もバトルが繰り広げられるんだ。
から揚げの屋台はどこも人が並んでいて、
多分長蛇の列をどうさばけるかが勝負だ。
手際のよさそうな兄ちゃん姉ちゃんが
それぞれの店で事前に作戦を練る。
きっとPOPとかも
購買意欲増しましのギラギラワードをふんだんに使って
から揚げの味付けとかのランキングも入れちゃって
これでもかというばかりに強調してくるんだから
その熱量と揚げ物に食欲増しましです。
でも、バトルしてるの知りながらも
食べる側はすぐ近くにあるお店を選ぶので
こればかりは場所運に尽きる。
濃くて割高でたまったもんじゃないけれど
なぜか格別な思い出となる屋台フードの不思議。
少なくとも兄ちゃん姉ちゃんの熱量代がありますね。
あとキラキラフィルターがかかってるんですよ。
なんてったって祭りといえば恋(完全自論
片思い中の彼に勇気を振り絞って誘えばいいよと答えてくれた歓喜。そんな胸の高まりとか好きな人ともっと一緒にとか、目の前がキラキラしてて、そんな感じで値段以上の贅沢さをみんな噛み締めているんですよ。
だから屋台の値段って割高だけど割高に思えない魔法です。
ちなみにりんご飴も女の子をかわいくする魔法フードですが、玉せん頬張る女子とかもまた味があっていいではないか。
あと、向かってくる人は大半がきょろきょろしている。
きっとみんな「あ!!こっちゃんだ!久しぶりじゃん~」って
友人との再開シーンを待ち望んでるんだ。
だから目をギラギラさせて歩いてくるんだから面白い。私もその一人なのだが。
屋台を満喫した後は参道を進み境内へ
みたらし祭りのメインである。
御手洗池に足をつけると
ひんやりと足がじわじわと冷気に包まれる
温度はみるみる10度くらい下がって
あっという間に天国行きよ〜
8年の念願を2024年に叶えました。
そしてご神水を飲み心身をお清めして
帰りはタクシーで家にゴールイン。
帰った後のビールはうまかった。
祭りって、人混みいっぱいでもうしばらくはいい〜ってなるんだけど、いざ家に帰ったらあーまた行きたい〜ってなるんだから
不思議なもんですね。