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共通テスト

大学入試共通テストの1日目、午後は国語と外国語が実施されています。

今のところ重大なトラブルがあったというニュースはなさそうですが、新課程初の入試であり、科目の編成が大きく変わり、「情報I」が必須になるなど、過去問がないという不安を抱きながら勉強に取り組んできた受験生が報われることを祈るばかりです。

一日目が文系科目、二日目が理系科目という大きな枠組みは変わっていませんが、第一陣の地歴・公民の装いがかなり変わっており、昼食後の眠くなる時間に国語、外国語、そして外が暗くなる頃の英語のリスニングでシメとなるのですが、長丁場です。長丁場になる理由の一つは、大規模な試験会場で問題用紙や答案用紙のカウント等を厳格にやる必要もあろうかと思うのでやむを得ない部分があるとはいえ、受験生にとっては非常に長く感じられるインターバルにあります。この間に、近くで受験している友人等からろくでもない情報の入れ込み(「第〇問のアレって、③だよね」とか)があったりすると一気に不安が増してしまいます。私が知っている受験生には、控室(自分が受験しない科目の試験時に利用できる居場所)に逃亡し、そこで耳栓をして、次の科目の再確認をするようにアドバイスすることにしています。

国語と英語という非常に長い素材を読まなければならない試験が連続して実施され、それで疲れた後に、機器の使用などでいろいろと煩い指示があるリスニング(かつては東大などでは考慮対象外だったのですが、今は傾斜をつけてはいるものの、点数化されるようになりました)で終わり、すっかり暗くなった時間に家路につくということになります。

明日、二日目はもっと厳しい、アタマを使う格闘と形容してもよい内容になります。理科(60分×2)が午前中に行われ、昼食後に数学が2連チャン、シメは情報Ⅰで、試験終了も一日目より遅くなります。昼食後に数学2連チャンをトータル140分でまとめて解けるようにしたほうがいい(昔はそういう時代があったようです)のではないかと思うのですが、数学をどこまでやるかが受験生によって違うため、ひと枠70分×2ということになっているのだと思います。所与時間は同じですが、まとめて140分とブツ切り70分×2ではパフォーマンスがかなり変わってくるというのが私の肌感覚です。日常生活との関わりを意識させるような問題(問題文が長くなる傾向にあります、理科でもこの傾向が見受けられます)や統計分野が幅をきかせてきていることで数学の問題は厄介なことになっています。ある問題で沼にハマると「ハイ!そこまで!!」ということになりかねません。ワンショットで的確な解答が出せなければ、困ったことになってしまいます。そして最後に事前情報が少なかった「情報Ⅰ」です。多くの大学でこれも点数化されますので、疲れて寝てしまうということなどあってはならないことです。理科、数学でアタマをフル回転させた後にもう一つの負荷がかかるということになります。かつて理科を3科目受けられるという時期がありました。個人的には中途半端な情報を入れ込むより、理科3科目を復活させ、それらをすべて点数化する大学があってもよい(かつて九州大学ではそうでした)、いやそうすべきだとすら思います。
時間帯的には理科の3科目目をやっていたところに情報Ⅰが入るという感じになりますね。終わった後はもう夜ですよ。寒い地域の受験生は自分の手ごたえを振り返りながら疲れて家に帰ることになるでしょう。保護者の方には試験のことについてお子様が話を切り出さない限り質問したりせず、身も心も温まる夕食を用意して上げて下さいと申しておきます。

私が受験生の時には、2日目の試験が終わった後、当時付き合っていてすでに進路が確定していた彼女が会場まで迎えに来てくれて、お家に招かれ、温かい鍋を振る舞ってもらったことを覚えています。最高のご褒美でした。次の日には学校に登校して自己採点をさせられ、結果を予備校に提出する用紙に記入・提出することが求められていたのですが、当然それには参加できませんでした(笑)。予備校がはじき出すデータで右往左往するようなタマではなかったので、足切りにあわなければいいやという程度の認識でした。当時のセンター試験の問題は年明けからにわか仕立てで対策しても十分間に合う(?)程度の難易度でしたし、志望校の入試では点数が圧縮され、何なら100点ビハインドでも二次試験の数学の大問1つの配点よりも低いということもありましたので、本当にテキトーな受験生でした。このあたりについてはモノローグを執筆中ですので、完成したら投稿したいと思います。あ、それと、問題分析についても独自のものを上げていきたいと考えています。大手予備校の速報会議は新聞社が入手した試験問題を「正答付き」で配布されコーヒーや(食事の時間をまたぐ場合には)お弁当を食べながら和やかなムードで行われているようです。その証拠に現時点(2025年1月18日午後3:15)においてもまだ問題分析が上がっていません(あるのは「概要」と称するものだけ)。


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