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黒猫なんて、とても見分けがつかない
2020年8月、コロナで保護猫譲渡会が開催できなくなり、猫が行き場を失っているという新聞記事を読んだのがきっかけで、保護猫シェルターのサイト制作と問合せをボランティアで担当するようになった。どちらも自宅でできる作業なので、当初、シェルターに足を運ぶのは月1回程度だったが、最近は館内業務も手伝うようになり、週1回ほど顔を出している。保護猫シェルターには可愛い猫が沢山いて癒されるが、悲しいこともある。
先週は、ある子猫のFeLV(猫白血病ウィルス)陽性が判明した。FeLVのキャリアは免疫力が低下して病気に罹りやすく、発症すると予後が非常に悪いため、なかなか里親がみつからない。この猫も譲渡がキャンセルになるだろうとのことだった。
それを聞いた私は2階の子猫部屋に上がり、猫(キジトラ)に話しかけた。「可哀想にね、こんなに可愛いのに病気なんて。あれ?今日は元気がないね?やっぱり自分が病気だって分かるのかな?可哀想にね。」
すると背後から、『何一人で可哀想がってるんですか、それ、別の猫ですよ。』との声。えっ?別の猫?『昨日、ケージをあちらの部屋に移しました。』え~、何それ。知らない間にケージ移して、しかもその後にそっくりな猫置くのやめて。道理で全然寄って来ないと思った。新入りの猫だったんだ・・・。
ヘ(゜ο°;)ノ
かように私はキジトラですら見間違うので、これが黒猫で、しかも動画のようにくんずほぐれつすると、全く見分けがつかない。ところがスタッフたちは、これを「一瞬」で見分ける。さすがだ。
「私も早く見分けられるようにならなくちゃ」と思うと同時に、「そうなる前に、里親さんが決まってシェルターから巣立ってほしい」と願う日々である。