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望みは叶っていい。15年前の願いが現実になった話<前編>


かれこれ15年ほど前。憧れていた人と、憧れていたことがありました。

私もいつかあんな風になれたらいいな・・・と思いながら時は経ち、その願い事はずっと心の片隅にありながらも、どこかで「私には無理なんじゃないか」「どうせできないだろう」などと思って放置してきました。

しかし、時はコロナ時代。社会のあり方が変わっていくと共に、私自身の中でもいろいろな状況や心境の変化が起き、もう一度ちゃんとその願い事に向き合ってみようか、と心が動きました。そして、

さあ、そろそろ一歩を踏み出そうか・・・

とようやく思ったその時、事態は急展しまして、なんと一歩どころかすぐに叶ってしまったのです 。

願いが叶うのを止めているのは自分だったのだなあ、としみじみ思いました。

まあ、他の方からしたら、なんだそんなことか、と言われる程度のことかもしれないのですが、それは私にとっては本当に重大で、無理難題、難航不落のような願いだったのです。

ずっと前に読んだエッセイ本で、銀座のホステスだった著者がこんなことを書いていました。

アジア某国で初めてのロックコンサートを開催したかたとお食事をしたあとで、車の窓に流れていくビルを見ながら、彼にこう聞かれました。
「あのビルに指で穴をあけられる?」
私は当然「は?無理に決まってるじゃないですか」とすかさず答えました。すると彼は、
どうして?あのビルは紙かもしれないよ。つついてみないとわからないじゃないか」というので、「ビルはコンクリートなんだから、つつかなくても無理だってわかるじゃないですか」と答えると、彼はいいました。
「そういって、誰もその国で、ロックコンサートをやろうとしたことすらなかったんだよね。みんなコンクリートだと思ってつつきもしなかった。だけど僕がつついてみたら紙だったんだよ。やってみたら簡単にできちゃったんだ」と。

ANNA『大好きな人が振り向いてくれる本ームリめの彼・気のない彼・愛が冷めた彼』2009年、大和出版より

本のタイトルのほうが気になるという方もいるかもしれませんが…笑(この本を読んだ当時、私もまさにそういうことで悩んでいたのであります。)

恋愛本なのですが、案外いろんなことに当てはまる気がして、なんとなく、ことあるごとにこの一節を思い出します。

自分の思い込みが紙をコンクリートにしてしまってることって、けっこうあるんだろうなあ、と今回あらためて思いました。いや、けっこうどころか、ほとんど全部がそうなのかもしれないけれど。

自分が勝手に無理だと決めているだけで、本来、思い描いたことは楽々叶うようにできているのではないか、と。

さて、何が叶ったかといいますと、後編に続きます。

みなさんのよき願いが、円満具足に叶いますように。


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(数年前、出雲大社を訪れた時の写真です。雨上がりの空に歌うようなサルスベリの花。)

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