山崎元さん、ありがとうございました。 そしてこれからも、どうぞよろしくお願いします。
山崎さんを知ったのは、2023年の12月31日夕刻、日本がちょうど新年を迎えて一月一日に日づけを変えた頃でした。わずか5日前のことです。
こちらの新年の準備をしながら、YoutubeでフォローしているRe-HacQという番組を流し聞きしていたら、出演されていたのが山崎元さん。見るとはなく聞くとはなく聞いているうちに、この方の死期が近いこと、それを見越して淡々と話されている人生観に、どんどん惹きつけられていきました。
投資というよりも、人生で大切なことは何かを、澄んだ言葉で簡潔に、淡々と話されていました。
私は金融にも株にも詳しくはないのですが、父がいくつもつくった借金のうちの、株関係のものは私も株を勉強して返そうと思い、見様見真似ながらも集中して、限られた原資を短期で増やす勉強をしました。でも借金返済が一段落したとたん、株そのものに対しては意欲がわかず、短期増額の株類はむしろ見たくもなくなり、自分の貯金はそのままインデックスにほったらかしで十年近くを過ごしています。そこから得た、身の丈にあった利益と平穏を鑑みたとき、それが私のとっては正解だったと今ではわかります。実はそのきっかけとなったのが、通りすがりの本屋でみかけた「ほったらかし投資術」という本の背表紙でした。当時はもう、手にとる気力も中身を読む気力もなく、ただ本屋で見かけた、それでもうじゅうぶん天の啓示よね、と投資スタイルを選んだのですが、その著者が山崎元さんだったと知ったのは、山崎さんの訃報を先ほど聞いた、その後でした。
あの頃から助けてもらっていたとは露知らず、ちょうど山崎さんが亡くなられる一月一日に、私はご逝去の一か月前に撮影された山崎さんの放送を見、その姿、ふるまいに惹きつけられ、生きること、死ぬこと、そして豊かな人生とはというメッセージに感銘を受け、感謝を送っていた。不思議な縁を感じます。
逝去のまさにその時に、その方を知り、その方に感謝をする。
赤の他人が、地球の裏側で。
Youtubeのコメント欄には、若い頃に山崎さんの投資方法を学んで、本当に助けられましたという声がいくつも並んでいました。
すごいことだと思います。
素晴らしい人生の形をまたひとつ、教えていただきました。
それは単に投資法が優れていたからというわけではなく、資産運用に役立つ知識を広めたからというわけでもなく、この方の生き方が、死との向かい合い方が、淡々とした人生への愛情が、私たちにものすごく大きなことを伝えてくれているからだと思います。そしてその思いは、素晴らしさは、こちらがそれを感じる限り、今もここに脈々と流れていると感じるんですね。
だから残念だとは思いません。
山崎さん、ありがとうございました。
私はこれからも、あなたから多くのことを学んでいきます。
さようならも言いません。
これからも、よろしくお願いします。
そう、山崎さんはNoteにも投稿されていたのですね。
存じ上げませんでした。
今から私も読ませていただきます。
きょうはおやすみなさい。
どうかいい夢を。