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#19 自分に課された「前世のカルマ」を初めて知った衝撃

この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。

サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんの導きのもと、自分の内面と本気で向き合っていくうちに、現実面でも大きな変化が表れた私。「4年間、まったくもって売れなかった実家の買い手が突然見つかり、速攻で売却が決まる」という、奇跡のような出来事も起こり始めた。

このうれしい出来事について、早速KANNAさんに報告すると、KANNAさんは一緒に喜びの声を上げてくれると同時に、すぐさま“見えない世界のレベル”で何が起きたかを視てくれた。

すると、この奇跡が起きたのは、「私の『幸せになりたい』という思いと、KANNAさんの『これからKOTOさんが良いほうへ変わっていけるように』という思いが、高次元の世界に届き、そこから光のサポートが入った」からだとわかった(詳しくは前回のお話↓↓)。

「そんな不思議なことがあるのか!」と感動をおぼえた私は、喜びの余韻に浸りつつ、再びKANNAさんとの対話を始めたのだった――。



内面の浄化が進み、自分の本心を出せるように


「いやぁ、突然、実家の売却が決まったのも驚きましたけど、その理由にもびっくりして鳥肌が立ちました。なんだか、しみじみ感動しちゃいますね……。

そうそう、今日もKANNAさんといろいろお話したいことがあるんですけど、その前に一つ、聞いてもいいですか? 今日の私は、魂、何%ぐらい入っていますかね??

日常生活がつらすぎて、いつも魂が肉体から半分ぐらい抜け出てしまう私。毎度のことながら、KANNAさんに自分の魂の状態(魂のパーセンテージ)について聞いてみた。

「KOTOさんは、何%ぐらい入っていると感じますか?」

ありゃりゃ、やってしもた……。またまた逆質問されてしまった。
このやり取り、もう3回目だ。自分で考えずに、ついついKANNAさんに頼って聞いてしまう。あかん、あかん、自分で考えなきゃ。

2カ月目にして、KANNAさんがあえて私に考えさせるために、逆質問してくれているんだと気づいた(気づくの遅っ!)。

「うーん……今日は80%ぐらいまで入ってると思います!」

「わぁ、いいですね! 今、KOTOさんの魂の状態を視てみましたけど、8割は入ってる感じがしますね。残りの2割はというと……別の次元に行っているみたいです」

「あいや~。やっぱり異次元に行ってますか。今のライティングの仕事が嫌すぎて、魂が現実世界から逃げていっちゃうのかもしれません」

「そうなんですね。でも、今日のKOTOさんは前回までとは違って、声が太く感じますよ。頭じゃなくて、“お腹”から本心をしゃべれているみたいで、いい感じです!

「わぉ、うれしいです! 前回のセッションでKANNAさんに、『KOTOさんは“上っ面”のコミュニケーションスキルには長けているけれど、本心からしゃべっているようには感じないんですよね』って、言われたじゃないですか。それがよほどショックだったみたいで、翌朝、自分の内側からとんでもない怒りの感情が沸いてきたんですよ。

その負の感情が一気に噴出したせいか、腹痛が襲ってきて、3日間も寝込んでしまいました。どうやら何十年も自分の本心を誤魔化していたことへの、“自分への怒り”が出てきちゃったみたいです」

「わぁ、それは大変でしたね……。でも、内面の浄化がすごい進んでいるのでいいことだと思います。

一つ気になったんですけど、KOTOさんの内側から沸いてきた、その怒りの感情って、自分に対するものだけですか? まだまだKOTOさんの内面の奥底には、いろんなものへの怒りがあるように感じます。これからは、そこを少しずつ見ていきたいですね」

「うわぁ、まだまだ負の感情があるんですか。すべてまるっと、“自分への怒り”ってことにして、他者に対する怒りを抑え込んでいるのかもしれません。いやぁ、そこを見ていくのはちょっとヘビーです……。

って、今、自分で話していて気づいたんですけど、やっぱり私、前よりも声が太くなっていますね(笑)。前は上っ面でしゃべっていたせいか、声がうわずって聞こえていたんですけど、今は声が低くて響く感じがします

「そうそう! それがお腹からしゃべれている感覚だと思います。その感覚を大事にしていくといいですね」

「はい! 今、自分の野太い声を聞いてみてわかったんですけどね。私って結構ふてぶてしい性格していませんか(笑)? 偉そうというか」

「そう感じましたか(笑)。実は前にも一度お伝えしているんですけど、KOTOさんは、一つ前の前世で下の人たちを圧でコントロールしていた時代があったんですよね。

その当時の性質の名残があって、エネルギーの圧が少し強めになってしまうときがあるようです。圧を出しすぎてしまうと、相手の人がびっくりしてしまうので、そのあたりも意識しておくといいかもしれませんね」

「え、え~~マジですか!? 私のほうが超ビビりだと思ってたんですけども。臆病で弱々しくて、圧が強い人を目の前にすると後ずさりしてしまうぐらいなのに」

「いえいえ、KOTOさん、エネルギーがすごく強いですし、臆病な性格とは真逆に感じますよ(笑)」

「嘘でしょ~? じゃあ、なんで今世では、姉とか職場の怖い上司とか、圧が強い人たちに囲まれてビクビクするようになっちゃったんでしょうか?」

「うーんと、それはですね……」と、KANNAさんは少しためらいがちに話し始めた。

自分に課されたカルマの中身を初めて知る


「今のKOTOさんなら言ってもいいと思うんですけど……ひとことで言ってしまうと、『カルマ』というか……。

KOTOさんの過去生でのあり方が、今世では圧の強い人に抑えられてしまうという役回りになったということだと思います。圧を受けることが、どれだけつらいものなのかを感じるために、課されたカルマとも言えるかもしれませんね」

な、な、なんですと……!? 

スピリチュアルを学んでいると、「カルマ」という言葉はよく耳にするけれど、「それって本当にあるのか!?」という新鮮な驚きと、「自分に課されたカルマの中身」を知ってしまった衝撃で、思わずのけぞってしまった。

でも、このカルマの中身は正直、信じがたい……。私はパワハラする人とか、人を無言の圧力でコントロールする人が、世界で一番大嫌いなのだから。

いや、待てよ。こんなに強力に拒否反応を示すのも、ちょっと尋常じゃないぞ。もしや、本当に過去生でそういう人物だったのかな……? 

じゃあ、、これまで出会った圧強めの人たち……姉とか、職場の怖めの上司は、ある意味、過去生の自分に近いということ?? ぎょ、ぎょえ~~。

天地がガラッとひっくり変えるような衝動で、目が回りそうになった。

これまでの臆病で弱々しい自分とは、あまりにもかけ離れている気がするけれど、今自分が発している声の野太さやふてぶてしさからすると、「ひょっとして、ひょっとするとカルマなのか!?」との思いも捨てきれなくなった。

この話題を皮切りに、私の内面にあるドロドロとした負の感情たちが次々と浮かび上がり、直視せざるを得なくなっていった。


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