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芸能人であろうが専業主婦であろうが

背中には、そりゃ見事な「モンモン」。

ぼくは、仁義なき戦いが好きだった。
テレテー!テレテー!デンデンデンデンデンデンデンデン…

男なら、菅原文太の広島弁に憧れる時期がある。ミスチルのラブソングは頭から消し飛んでいく。「じゃけぇ、じゃけぇ、じゃけぇ」言いたくて仕方ない。
芸人をしていたから影響を受けたのかもしれない。持っている武器は笑いでも、決してカタギといえる世界ではないから。

和彫なんて映像でしかお目にかからないと思っていた。それが今、デイサービスのお風呂場でお目にかかっている。

その人のその和彫のことは事前に聞いていたのだが、実際に目の当たりにするとぼくは目を背けてしまった。

なんだか見てはいけないもの、父親の給与明細みたいな。

当の本人はというと全く隠す素振りもなく、蛇腹カーテンの後ろに身を隠すわけでもなくむしろ「見てくれ!」と言わんばかりにTシャツを豪快に脱ぐ。威風堂々、池の鯉を飼い慣らしている。

たしかに、
ぼくも痛い思いと時間とお金をかけて「鯉」を背中に入れたとしたら「せっかくなんで見て行ってくださいねぇ〜」みたい思うかもしれない。
それを見せて威嚇しようなんて思わない。どしどし質問してほしい。

「痛かっですか?」
「どのくらいの時間がかかったんですか?」
「お金、どのくらいかかったんですか?」

この程度なら、聞かれても得意げに答えると思う。

しかしながらぼくは好奇心旺盛ではあるので、
もう少し突っ込んだ質問をその利用者さんにしてみたい。

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