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ぼくはふたりを孤立させない

noteでエッセイを書きながら、応募できそうな公募があったら挑戦してるんだけどね、

noteにアイデアを書いておいて、磨きたい文章があったら書き直して応募するようにしてる。

でさ、この記事はね、
まぁ、ボツになったエッセイではあるんだけどね。

「狙い過ぎたぁ」って感じかな。
恥ずかしいけど、失敗も晒していこうと思うよ。

で、今日話したいことってのはさ、

近所に住んでるいとこのおじさんね、
パーキンソン病なんだけどさ、
後期高齢者で奥さんと老老介護世帯なんだけどね。

近所だから、ちょくちょく様子を見に行っているのね。

マンションの6階に住んでるんだけど。
もうね、部屋の中ジャングルジム。
「手すりいくつあんねん!」「杖ナンボほどあんねん!」てな感じで。

おじさんさ、部屋の中でよく転ぶんだって。スネなんか打ちつけ過ぎて真っ黒だもん。極太かりんとう。
パーキンソン病ってね、手足が小刻みに震えるのよ。おじさん、低周波治療器つけてるみたいになっとる。膝足が上がらなくてさ、つま先を擦って歩もんだから、走り幅跳びで踏切位置手前で歩数調整するような感じ?ととととって。怖いでぇ。いつヘッドスライディングしてもおかしくないから。そういやぁおでこにコブあったわ。ぼくは段差を睨むよね。

ほんでもって、軽い認知症もあるの。
ひと月前、朝方パジャマのままで外に出かけてね。途中、歩けなくなって道でうずくまってしまっさ、警察にお世話になったのよ。家から出かけてるのによ、「家に帰る途中でした」って、警察に言ってたらしい。

おばさん、かなり叱ったって。しゃーないよなぁ。怪我より前に、人様に迷惑をかけたくないっていうことが先に来てしまうのは。身内だとそうなるのかもなぁ。ほんと、事故なくてよかった。

そんなことがあったもんだから、
要支援からあっという間に要介護になったよ。飛び級だよ。

ちゃうねん。ぼくが心配なのは「おばさん」なのよ。
つきっきりでずっと介護してるのよね。
おばさん明るい性格だからさ、不安や苦悩が表に出すタイプじゃないんだよ。とはいえ一人で外出はできないし。夜中に起きて失禁の処理をしてたりと、かれこれ数年は面倒みてるわけ。で、最近になっておじさんの症状が悪化してきてるでしょう。ストレス抱えてるだろうなって。
おじさんの支援は介護施設や専門職に任せることはできても、おばさんのケアって受け皿がすくないのよね。

だからねぼく、顔出しに行ってるわけよ。なんかあったら力になりたいし、なんかある前にできることもいっぱいあると思うから。話聞くだけでもいいかなって。

そんでさ、近所に認知症カフェあったからさ、ふたりを連れて行ってみたのね。そのカフェではさ、歌のイベントがあったりフラワーアレンジメントのイベントがあったりするからいいなぁと思って。
外食行くのも簡単じゃなくなってきてるから。認知症カフェなら専門の人も出入りするだろうからなんかあっても安心じゃんね。

したら、一度行って気に入ってくれて。
次からはもう、ふたりで行ってる。しめしめ。

いやぁ!これはマジでよかった。
在宅介護ってさ孤立しやすいのよ。周りに同じような問題を抱えている人も少ないし相談できる人も少ないし。するとさ情報も取れなくなってしまうから、手段や方法の選択肢が狭くなってしまうのね。
どんどん外出しなくなるのよ。そうして社会的な繋がりがなくなっていってしまう。
ほら、スマートフォンで調べてっていう世代じゃないじゃん。だからね、橋渡しをしたかったのよ。ぼくは。

ぼくもちょっと安心した。

あ、そうだ。
おじさんとおばさん、来週、また旅行に行くんだとよ。

「なんそれっ!」

最後の旅行じゃなかったんかーい!
まぁいいけど!

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。