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【介護エッセイ】居心地
こちらのエッセイは、「第16回 介護作文・フォトコンテスト・作文・エッセイ部門」に応募した作品でした。
コンテストのテーマ(※コンテストは終了しています)
あなたにとっての介護
惜しくも(本人的にはそう思いたい)、落選してしまったのですが、ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思いましてね。(読んでくれぇ〜)noteにて公開します。
公募にチャレンジしている方、または介護職員の胸の内を覗いてみたい方。なにか気づきになれば嬉しいです。
居心地
丸首Tシャツの襟を掴んだ。おいっきり引っ張りあげてダルダルにしてやる。
「手ぇ、はなせや!」
相手もぼくの腕を掴んで、手を襟から引き剥がそうと応戦してくる。
小競り合いはしばらく続き、身長と体格で負けているぼくがアスファルトに押さえつけられ決着になった。店先で、酔っ払った中年ふたりが繰り広げた泥試合。丸首は楕円にしてやった。いや僕とて背中を打ち、一週間は身体介護のたびに呼吸が少し苦しかったのだ。
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介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。