精神的な肥満
2年前から何もしていない。
食う寝るはしている。
しかし、食う寝るだけをした結果、2年で60キロも体重が増えた。
この前病院で血液検査を受けた。
その結果、尿酸値は10を叩き出し、非アルコール性肝炎と診断された。
このままいくと、痛風を発症して腎臓機能が低下するそうだ。
この2年なんの努力もしなかった。
休めと2年前に医者に言われ、都合よく休むことを鵜呑みにして何もせずただダラダラと過ごした。
その結果、体重129キロという自分史上最高の値を叩き出した。
自分は身長168センチなのだが、129キロという体重を抱えるにあたって身体のいたるところで不調が出ている。
まず呼吸が苦しい。
自分でも鼻息が五月蝿いなと思うほど息が苦しい。
そして慢性的に身体が怠い。
何かオモリでも首の後ろや肩に乗せられてるのではないかというほど重い。
そして頭が常時ボーッとする。
集中力もなければ、人と話していても何を話しているかわからなくなる。
そしてシンプルに身体が重い。
これは言わずもがな、そのままである。
痩せなければならないと思うほど、身体の不調を理由にダイエットを諦めそうになる。
そんな時フューリー対ガヌーの試合を観た。
この体重ならヘビー級のフューリーとも闘えるしワイルダーよりも体重が重い分、有利に闘いを進めることだってできる。
しかし、自分には試合する権利がない。
ジムにも行ったことがないし、プロの資格があるわけでもない。
運動音痴の運動不足の準備不足がボクシングの試合を観て、軟弱な闘争本能を掻き立てられ、全能感が増し、自分は体重では対等に張り合えるんじゃないかと無駄にプライドが高い、ただの肥満を刺激した。
フューリーが走り込みをしている時に自分は飯を食い、ワイルダーがミット打ちをしている時に自分は昼寝をして、ガヌーがロープワークをしている時に自分はまた飯を食う。
何も闘う努力はしていない。
試合だけ観て、選手の放つ輝きに魅せられ一瞬だけその気になる。
美味みのある部分だけ都合よく取り、本当の苦労はしたくないし知りたくもない、まさに精神性が肥満だ。
映画アウトレイジを見た時もそうだった。
観た後は親に少し強気になったが、親以外にはひたすら頭を下げた。
ミッションインポッシブルを見た時には、コソコソして人に見つからないように動いた。
影響されやすく太りやすい。
こういった精神が肥満の現状を生んでいる。
しかし、あまりに体調がひどいので運動からではなく食事からダイエットを試みようと思い、2週間前から野菜多めのダイエットをしている。
おかげで2週間で6キロ痩せた。
この調子。と思いたい。
いつか肉を食べたい欲求が爆発して、暴飲暴食をしてしまうのが怖い。
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