夏の端

詩と詩を描いた時の光景


夏の端

冬に見たときはこれなんの木だろうとも思わなかった木に梅雨が終わり夏になるとキウイフルーツが成っていた。

秘密にしてたことを発表するみたいにたくさんなっていて、まだ小さい実は、こっち見ないでねって照れて言ってるみたいだった。

キアゲハが用水路の上の電線の高さ付近で交尾をはじめた。最初はふわふわと不規則な軌道を描きそのあと高く高く空の方にまっすぐのぼっていき、そのまま交尾をしながら重力がなくなったみたいにすーっと急降下して軌跡だけ残して視界から消えた。



探しても見当たらない夏の始まり。

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久世孝臣(詩人・演出家)
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