謎夜 整頓しよう,つ,ここに四つある

最初に

謎夜という幻想連作短編詩を描いています。

物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、変わったりする世界。

歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。

その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。

僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。



謎夜 整頓しよう 


メガ メガ   目が

  ネ  寝    ね

カバ  カバ    カバ

   ン   ンバン   ンバババン

(謎夜 5440夜目より抜粋)



謎夜 つ

ずるずるぽんぽん するぽんぽん

夜が滑って 眼をつむり 
身体をつの字にして歌う
ずるずるぽんぽん するぽんぽん


(謎夜 6594夜目より抜粋)


謎夜 ここに四つある


見えない人には見えない夜
ここに四つある

一つ目は三つ目を見つけると

四つ目は一つ目を見つめると
二つ目は四つ目の三つ目の間に
じっと見てて。
ここには四つある。


(謎夜 1945夜目より抜粋)


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久世孝臣(詩人・演出家)
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