謎夜 薙ぎ払う,計算外,干し雲,おしゃべり,末尾は9

最初に

謎夜という幻想連作短編詩を描いています。

物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、変わったりする世界。

歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。

その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。

僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。

楽しんで頂けた方、よろしければサポートをお願いいたします。



謎夜 薙ぎ払う


雲の葉っぱを拾った

憂鬱を一払い

雲の葉っぱ 今日は白


(謎夜 85夜目まで抜粋)



謎夜 計算外

雲の葉っぱを飼っている

雲の葉っぱは肩にのる

雲の葉っぱはよく喋る

雲の葉っぱは巣をつくる

綺麗な糸で編んだばかりの空は綺麗


(謎夜 5012夜目より抜粋)



謎夜 干し雲

晴れの日の雲の葉っぱを

干しておく

飲み物でも食べ物でも

何に入れても空の味。ふやっと香る空の味。

染めても空色 貼るとそこが空になる


(謎夜 3891夜目より抜粋)



謎夜 おしゃべり

干した空の葉

それを使って糸電話をつくると



どこかの夜と話ができる


糸は繋がなくていい


(謎夜47944夜目より抜粋)



謎夜 末尾は9


番号をもらった。

末尾は9

あとは勝手にきめていい


(謎夜 1668夜目より抜粋)


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久世孝臣(詩人・演出家)
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