謎夜 紅の話,様子をみる


最初に


謎夜という幻想連作短編詩を描いています。

物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、

変わったりする世界。

歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。

その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。

僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。

楽しんで頂けた方、よろしければサポートをお願いいたします。


謎夜 紅の話


うれしいな と 夜が云った


紅が差す



私はおめでとう と 云った


かけていく 音もたてずに かけていく


私は紅を持つ  


夜を追いかける


(謎夜 5404夜目より抜粋)



謎夜 様子をみる


水を換えた


半分換えた


様子を見る



(謎夜 2300夜目より抜粋)

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久世孝臣(詩人・演出家)
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