人肌という考え方・時間という考え方について

新年のご挨拶

皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

喪中にて、例の挨拶は控えております。

なにとぞご理解を。

去年は発表したものだけで、366詩描きました。

発表してないモノを入れると450くらい書いたかもしれません。

去年の大きな目標は、

①年間365詩以上描くこと

➁ソロライブを3回やること

でした。

①については文句なくの達成。

➁については正式なソロライブは2回でしたが、配信しない極ささやかなliveを行ったことや、仁詩と二人でやったり他にもいろいろしたので、△って感じで補欠合格って感じで達成したかなと思っています。

今年は映像制作など新しい詩の可能性を広げていくので、応援お願いします。

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さぁ、本年一発目は、僕のメインテーマに人間、時間という二つがあるのですがその二つを一つの詩に載せて描いてみました。

「人肌という考え方・時間という考え方について」


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人肌という考え方・時間という考え方について


野菜を切るときには包丁を使うよね。

でも使わない時もあるね。

レタスとかは手でちぎることが多いしな。


穴を掘るとき、スコップを使うよね。
規模によっては大がかりな機械を使うこともあるけど、
道具を使わず手で掘ることもある。

モノを食べるときも大抵、箸やフォークを使うけど手で食べるものもある。

自分で選べるよね。このときは包丁だ、スコップだ、箸だ、手だって。

時間についてもそういう感覚を持っていた方がいいんじゃないかと思っている。

ずっとずっとそのことを考える状態が続いている。

「時間」の流儀に倣って言葉を使うと

そのことを「何年」:も考えている。

この「時代」に生まれた限り

「時間はある」

と言えてしまう。

水を飲むとき、入れ物を使うね。

でも、使わない時もあるね。

あまりないことだけど、
そのまま口で飲むときも人生で一度くらいはあると思う。

自分にはなくても、例えば蛇口から直接水を飲むことを、
想像することはできると思う。


時間て何だろう。
時間てほんとにあるのかな?


僕は現時点では、時間というものはもともと自然界にはないと思っていて。

時間は人間がつくったただの道具だと思って生きている状態が続いています。

包丁やスコップや箸のように。だから、あるのはある。
でも、使いたくないときは使わなくてもいい。


人が人と関わりやすくするための便利な道具。

道具は使うもの。


道具に使われることになるとちょっとしんどいなぁ。

道具の為に生きるのは違う気がします。

包丁やスコップを使うために生きるのはちょっと違う気がするのと同じように。

時間は人が生きるときに共通認識していた方が
生きられる「考え方」という道具。なんじゃないかな。

待ち合わせるときや、何かを発表してそれを見せるとき、時間が無いと
誰にも何も伝わらない。

時間の発明はもともとは人が人と生きていきやすくした結果
うまれたものな気がするんです。


時間という考え方は道具。言葉も道具。人と人が繋がりやすくなるための道具。

友情という概念も、愛という概念も言葉になればそれは自分を含めた誰かに

そのことを伝えたり、そのことだけを抜き取って考えたりするための道具。

言葉が無いと世界の全ては全てが並列で、砂漠の真ん中で指針が無く立っていて、

どこに足をすすめたらいいのかわからないから、

部屋を整理するように、本棚を整理するように、

世界を整理する為に言葉が発達してきた。

言葉は世界を効率よく、整理してくれる。この砂にはこういう意味がある。この砂とこの砂には近い意味がある。

でも、世界はやっぱりすべてが並列で、優劣の世界ではないと思う。

もともと、砂しかないところ。名前を付けても儚いところ。全部は言葉にならないし、
言葉になったものも砂ですから。

砂漠のように。海のように。空のように。孤独とも自由とも何ともとれるこの世界。

優劣の世界を選べる可能性も含めて並列で、それぞれに意味があって意味がない。


時間の前にはどんな偉人も、フツーの人も平等だ。

時間はあるじゃないか。だって誰もが死ぬんだから。

でもやっぱり時間て本当にあるのかな?

時間という道具を採用したら
「誰にとっても時間の前では平等だ」

時間という道具を採用したら
「時間が経つと誰もが死ぬ」

時間は人があると決めればあるけれど。使うと決めれば使えるけども。

でも、そこから解放されてもいいんじゃないか。

必要な時だけ、クローゼットから引っ張り出して、便利な「時間」を身にまとえばいいと思うんだ。

絶対にその服を着なくちゃいけない毎日はおかしくないか?

時間の前でも、根源的な意味でも
人は本来並列で、それが平等というかはわからんけれど。

木だって、石だって、昼だって夜だって、

時間があるから存在しているのではなくて、

時間という道具が無くたって自由にそこにいる。

時間は有限だ。時間という道具を使い続けている間だけ私たちは有限だ。

なかなか使わずには過ごせない時間という道具を使わずに

時間の外から言葉を描こうとしています。有限の外から。

声が聞こえますか。聞こえたらいいなぁ。

人肌の中に埋まるとき、僕に時間が消えたんだ
人肌の中に埋まるとき、相手の時間も消えたんだ

声を届けたいな。

人の声を。時間という道具を使わずにいられない状態から離れられるように。

使いたいときだけ自分で選んで時間を使えるように。

人肌と時間という考え方。両方を持てるような。

声には身体も思考も僕の個の情報のかなりのものが詰まってる。

世界は・・・・

世界の方からは、僕とあなたが有限なんて、絶対一度も言ってない。

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お礼

ここまで読んで頂いた方どうもありがとうございます。

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【重大なお知らせ】

ここからはKIND OF RED という作品のお話です。

去年、僕が全ての力を注いで「言葉と音」について考えて考えて磨いて磨いて磨き抜いた大傑作「KIND OF RED」というアルバムを発表しました。

詩の音楽作品です。

ジャケットおもて

ジャケットうら

アルバム・ジャケット歌詞カード

これ、本当に一人でも多くの人に聞いてほしいです。

だって、どこにもないです。こんな音源。

どこにもないということは聞くときに「ちょっと考えないといけない」ということで、それは疲れてるときとかにはちょっと億劫かもしれませんね。

ただ、いろんな仕掛けを用意して、ただ聞くだけでも耳心地の良い良質な作品に仕上がっています。


でもBGMとして家を彩るのにはちょっと向いていません。

曲自体がしっかり聞いていれば考えることを促して来たり、身体を手放して感じることを求めてきたりとなかなか「体験」を強要するからです。

詩を読むではなく聴くのでもなく詩そのものを体験することができるのがこの作品の特徴です。


「赤の世界ってなに?世界のコトワリってなに?ってのが知れる美術館の入場券」という感覚でCDを最初から最後まで通して聞いていただきたい。
わくわくする脳内旅行が始まります。


この世界に生きながらまた同じ状況で生まれ直す。

銀河鉄道の夜のような、女神転生のような、身体を手放し同じ世界の同じ場所なのに、神隠しにあったような、初めて目が開いたような、様々な神話の世界を身体で理解したようなそんな感覚で。


渾身の傑作「KIND OF RED」


まだお手元に届いてない方は是非、購入検討ください。お願いします!!!

「結局どんな作品かわからんわい!」って方は全曲流しながらの解説も自分と作曲家でやってみたので、ちょっと見てみてください。


素敵すぎるジャケット表・裏のキービジュアルは日本、台湾・韓国を中心に活躍する作家の小澤香奈子さんの描きおろし。

デザインは僕のほとんどの作品をお願いしてる辻統太。

彼のデザインは僕に、いろんな幸運を招き寄せてくれる。

それくらい好きです。視覚化出来るって本当に大事。

感謝。

KIND OF RED 全曲解説 映像

KIND OF RED コンセプト
https://kuzetakaomi.weebly.com/blog/kind-of-red

KIND OF RED アートワーク集
https://note.com/kotobanohitoqz/n/n4e9c1c8e1764

購入はここ↓
https://kuzetakaomi.weebly.com/information.html

久世のオンライン朗読ライブ「或る言葉の記録」はここ

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言葉の中で世界は踊り、踊る世界に詩は溢れる

今日も読んで頂いてありがとうございました!


サポートされると嬉しいです。どんな金額だろうとそれを行動に移して評価いただいたことで良い気持ちになって毎日頑張れます。たくさん描きます。気に入ったらたくさん僕の言葉で遊んでください