謎夜 お出かけ,夜 四つ


最初に


謎夜という幻想連作短編詩を描いています。

物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、

変わったりする世界。

歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。

その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。

僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。

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謎夜 お出かけ


右手に夜を持ったから


段差が増えて 私はのぼる

私が夜にもたれると 後ろの方で木が鳴いた

さろさろさろ さろさろさろ

(謎夜 1298夜目より抜粋)


謎夜 夜 四つ


猫の瞳に入ってみた

秘密の道 秘密の扉

猫には猫の夜がある


(謎夜9828夜目より抜粋)


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久世孝臣(詩人・演出家)
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