謎夜 水を伸ばす,私の場合,夜浜

最初に


謎夜という幻想連作短編詩を描いています。

物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、変わったりする世界。

歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。

その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。

僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。

楽しんで頂けた方、よろしければサポートをお願いいたします。



謎夜 水を伸ばす


点呼した  声は聞こえない
私は誰を呼んだのか
水を伸ばして確かめる
(謎夜 7009夜目より抜粋)


謎夜 私の場合


そろそろ手を離す


(謎夜 6587夜目より抜粋)



謎夜 夜浜


夜の浜に国がある


国の名前はまだ知らない


みんな内緒のことだという


この国はみんな知っては知らない知ってる


(謎夜 141夜目より抜粋)

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久世孝臣(詩人・演出家)
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