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【広告→関係創造業】 コピーライター阿部広太郎が考える「解釈」とは? 〜ことばの日制定1周年記念祭〜イベントレポート

2021年5月18日(火)に1周年をむかえる『ことばの日』。記念日当日に先駆けて、2021年5月16日(日)18時〜、『ことばの日制定1周年記念祭』が行われました。講義とワークショップを通じて、参加者みんなで楽しみながら「ことば」について考えたイベントの様子を、ことばの日公式noteからお届けします!

「ことばの日」について

ことばの日とは、2019年5月〜10月に開講されたコピーライター阿部広太郎さんが講師を務める連続講座『言葉の企画2019』のメンバーでつくった5月18日の記念日です。(「5+10+8」の語呂合わせで「ことば」)

初回講義が行われた2019年5月18日に出題された課題、
「みんなでできる一生忘れられない経験を企画してください」
に対して、

ことばを学ぶために集まったわたしたちが出会った5月18日を、
「ことばの日」の記念日にしよう

と提案があがったことが
「ことばの日」制定にむけて動き出すきっかけでした。

半年間の活動の後、日本記念日協会への申請を経て、
正式に記念日登録された現在では、

ことばを大切にする日

として「ことばの日」が愛される記念日になるよう、
プロジェクトメンバー一同、楽しみながら活動しています。

※ことばの日の詳細、活動報告はこちら↓

※日本記念日協会についてはこちら↓


ことばの日制定1周年記念祭、開催!

2021年5月18日に1周年をむかえる「ことばの日」。

記念日2日前の5月16日(日)18時〜、新作書籍『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』を発売されるコピーライター阿部広太郎さんを講師にお迎えし、言葉の企画卒業生と共に【自分の仕事の解釈と、ことばの日の解釈】を考えるワークショップ形式のオンラインイベントを行いました。

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※阿部さんの新作書籍はこちらから↓

パネリストは、立山紫野(産業保健師、ことばの日発案者)、橋本莉奈(書籍編集者)、後田将人(フォトグラファー)、ふくままさひろ(コミュニケーションデザイナー)の4名。

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※左から、ふくまさん、後田さん、橋本さん、立山さん

イベントを盛り上げるMCは、丸橋俊介(バヅクリエイター)、もりはる(スマイルコンサルタント)

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会場は、株式会社リビタさんが運営する『the C』さんです。

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感染症対策を十分に取りながら、イベントをすすめていきます。

『イベント後。言葉を、もっと人に贈りたくなる』を目標に、
さあ!講義スタートです!


「解釈」で捉え方を変えよう

2020年、コロナ禍を過ごす中での最大の気づきとして、「どう書くか?」よりも、「どう受け取るか?」が重要になってきているのではないかと感じた阿部さん。

そこで大事になってくるのが、ものごとの捉え方=「解釈」。

言葉を見つめ直す、自問自答する回数を重ねることで、自分の言葉で答えていけるようになる。

【例:ニュートンの逸話】

だれかの正解にしばられない自分なりの「解釈」をみつけることで、道がひらいていく。

今日はみんなで、「解釈」の練習をしましょう!


演習①自分の仕事に名前をつける

『自分の仕事を「解釈」する=自分の仕事に名前をつけることで、「自分はこういう仕事をしていますよ」と人に伝えやすくなる』と阿部さん。

阿部さんにとって「広告」の仕事は、

→世の中に一体感をつくる仕事
→広告業→関係創造業

「コピーライター」の仕事は、

→言葉をあつかう商人

と解釈しているそうです。

学業でも、仕事でも、
あなたが見聞きしてきたことから言葉を引き出すのが大事。(阿部さん)


では、仕事の解釈について、5分間考えてみましょう!

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パネリスト4名の回答はこちら↓

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【立山】保健師。働くを支援する人→好きを応援する人
なんのために相手を健康支援するのかな?と思うことがあった。人の発する好きのエネルギーには強さがあるから、好きを一緒にみつけて、それをより広げるために「こういうところよくしたらいいですよ」と健康を手段として応援する人。

【橋本】書籍編集者→切実で俯瞰的な最初の読者
編集者は著者の原稿を1番最初に受け取る読者。まずは「自分が読みたい」という切実さが必要かなと思う。一方で、老若男女、幅広い人に届けることができるメディアなので、前情報が一切なくその本をはじめて読んだ人がどう思うのか?という俯瞰的な視点も必要。

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【後田】写真家→魅力を引き出すVisualizer
限られた時間の中で人や風景を撮るけど、ただ写すだけではなく、構図や光を使っていかに魅力的に伝わるか、引き出して形にできるかを意識している。

【ふくま】プランナー→夢見つけ隊
企業のプロモーション支援をするにあたって、クライアントさんが「やりたい!」と思っていることがあっても、具体的な言語化ができないケースが多い。そこを一緒に考えて、やりたいことってこういうことなんじゃないですか?と探ることが多いので、クライアントさんが気づいていない夢をみつけるのがプランナーの仕事かなと思った。


参加者のみなさんからも、続々と回答が届きました。

ほんの一部ですが紹介すると、、、

・学生→熱い小説の前書き
・コピーライター→心と心の対話業
・和菓子屋→おいしい四季のメッセンジャー
・先生→好き農家
・ライター→思想・価値の照明さん
・ニート→無限大の可能性

など、たくさんの仕事の解釈をいただきました!
ありがとうございます!!

いまの解釈がしっくりきていなくてもいいし、
人に評価を求めなくてもいい。

自分が解釈し続けることが大事。

解釈することによって、
経験を振り返り、こうなったらいいなを考えるきっかけになる。

自分の中の答えを探していきましょう!(阿部さん)

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あなたなら、自分の仕事に、どんな名前をつけますか?


演習②ことばの日を解釈する

続いて、ふたつめのワークショップです!

昨年生まれたばかりの5月18日の記念日「ことばの日」。

まだまだ、
この日をどういう日にしていくか?
を考える余地がある。

自分と「ことばの日」の重なるところをみつけて、
解釈を考えよう。

(阿部さん)

ということで、
次は、「ことばの日」の解釈を、5分間考えましょう!

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パネリストの回答はこちら↓

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【ふくま】つながる口実
特定の意味を伝達、共有するために生まれたもの。他人の気持ちを知って繋がっていくもの。エンタメ要素を取り入れることによって「誰かと繋がる口実」になる。制定の準備をする中で、集まれる。今後も集まれる口実を与えてくれている。

【後田】1年で1番告白する日
いまでは母の日が1年で一番花が売れる日であるように、ことばの日をきっかけにふだん言えていなかったことをことばに乗せて伝えられる日になれば。大切な人に愛を伝えてほっこりする世界が広がってほしい。

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【橋本】「ことば」でわくわくできる引力のある日
ことばの日を文化にしていきたいという気持ちはあるけど、まずは私たち自身がわくわくしていることが1番大事。自分たち自身が、好きな言葉について考えたり、言葉を大切な人に贈ったり、言葉っておもしろいなと思える日にしたい。そうすれば、引力のように「私も参加したい!」という人が集まってきて、ことばの日が広がっていくんじゃないかなと思う。

【立山】第2のお正月
自分の中では「ことばの日」は実家のようなもの。一年に一回集まる日というイメージがあり、昨年、「ことばの日、おめでとう!」と言葉を贈りあったのが「お正月みたいだな」と思った。お正月は、人と人が集まって近況報告をし合う機会で、一年の抱負を立てて決意をする日。ことばの日も「今年はどんな言葉を使おう」とか「どんな人間になりたいか」を言葉にして宣言する日になればいいな。

参加者のみなさんの回答は、

・人生のセーブポイント
・心を言の葉でラッピングして贈る日
・いちばん身近な記念日
・「今日こそは♡」に終止符を
・自分の名前を見直してみる日
・素直になる日
・1年で1番便箋が売れる日

などなど、
紹介しきれないほどたくさんの「ことばの日の解釈」をいただきました!
ありがとうございます!!

みなさんの回答をみていると、ことばを見つめることは、自分の心を見つめ直すと考えてくださっている方が多いなと思ったし、素直になった上で、それをどういう表現、アウトプットにしようか考えてくださっている方が多いですね。今後、アクションに紐付いていくといいですね。(阿部さん)


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今年のことばの日、どう過ごす?

最後に、参加者の方から寄せられた質問「みなさんは、今年のことばの日をどう過ごされますか?」への、阿部さん、後田さん、立山さんの答えを発表します。よければ参考にしてみてくださいね。

【後田】

言葉の企画に参加して、ことばで紡ぐことが大切だと思ったので、せっかくなので、手紙を書いてみたいと思います。

【立山】

去年は、伝えたいことがある大切な人たちに、手紙を書きました。あと、自分に向けてnoteを書きました。今年も自分の気持ちを整理したいと思うので、noteでも、手紙でも、書き出してみるのはやりたいなと思ってます。

【阿部】

言葉と企画について考えたいなと思っていて、5月18日の夜に「企画でメシを食っていく」という講座のプレイベントを行うので、その時間を通して、言葉や企画に対しての思いを語り合えたら。


それぞれの想いが溢れる、ことばの日の過ごし方でした、、、!


みなさんは、どんな「ことばの日」を過ごしますか?

あなたなりの「ことばの日」の過ごし方、
ツイッターで #ことばの日 をつけて、ぜひ教えてください!

さて、いよいよ最後になりましたが、
イベント開始時に掲げた目標、覚えてますか?

そうです!

『イベント後。言葉をもっと人に贈りたくなる』!

本イベントを通じて、言葉をもっと人に贈りたくなってくださったなら、わたしたちはとてもうれしいです。

ぜひ、自分自身や、大切な人に、ことばを贈ってみてくださいね。

まだまだ、はじまったばかりの「ことばの日」。

みんなで一緒に育てていく、愛される記念日になれたらと思います。

今回、イベントにご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

今後とも、「ことばの日」をよろしくお願いします!!


【ことばの日制定1周年記念祭 アーカイブ視聴はこちら↓】


◎ゲスト出演、阿部広太郎さん最新情報

【5/28(金)発売、阿部広太郎さん新作書籍『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』予約はこちら↓】

【いつか仕事で再会するための連続講座「企画でメシを食っていく2021」開講決定!】

阿部さんがモデレーターをつとめる「企画でメシを食っていく」が「いつか仕事で再会するための連続講座」として2年ぶりに開講されます。5月18日には、プレイベントを開催。詳しくは、「企画でメシを食っていく」ホームページをご確認ください!

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◎明後日、5月18日は、ことばの日。

ことばについて考え、大切な人にことばを贈ってみませんか?

各種イベント、続々開催!

【ことばの日選書フェア】

東京青山『青山ブックセンター』、下北沢『発酵デパートメント』、高円寺『小杉湯』にて、ことばの日選書フェアを開催中!


【ことばの日ガチャ!】

昨年大好評だったツイッター企画、誰かの好きな言葉がランダムであなたに届く「ことばの日ガチャ!』今年もやります!

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【ことばの日HP】

【ことばの日ツイッター】



文:しんみはるな







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