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【ことばの指導】女子に大人気!着せ替え遊びのススメ

言語聴覚士の私が実際の療育で取り入れている指導法を紹介するシリーズ。今回は「着せ替え遊び」の紹介です。

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先日キャンドゥで見つけた着せ替え(ダイカットマグネット)が素敵だったので呟いてみたところ100件に近づく勢いのいいねをいただきました。

4種類の動物と、かなりの数の洋服がどれもかわいいお品です。唯一の残念ポイントは靴と帽子がついていないこと。服と動物の数を減らしてもいいから、それらを増やしてほしいところです。

靴と帽子も欲しい場合は、ちびむすドリルさんの無料ダウンロード分がお勧めです。こちらの方が色味などがすっきりしているので、療育の場では使いやすいと思います。私もこちらを使うことの方が多いです。

さて、この着せ替え遊び、実はことばの訓練に適しているものがたくさん詰まっています。


①「着る」「履く」「持つ」「かぶる」の動詞が学べる

「シャツを着る」「◯色のスカートを履く」「うさぎさんがかばんを持つ」などなど、その子に併せた難易度の語彙を使いながら、基礎的な動詞が学べます。

②理解・表出どちらの訓練も可能

私はいつも、子どもとSTでひとつずつキャラを選び、それぞれのキャラに服を交代で着せていくようにしています。理解課題ではSTが「男の子が青いずぼんを履いている」と教示して、子どもに着せ替えをしてもらいます。表出では2語だったり3語だったり4語だったり、その子の難易度に併せた発語を促します。

③お店屋さんごっこと組み合わせるのもオススメ

せっかくなので、服や靴を買うところからスタートするのもありです。紙のお金やおもちゃのレジまで用意できれば完璧ですね。


その他:好きな子はハマってくれる

場面緘黙というわけではないのですが、訓練室で発語がまったくない女の子がいました。検査もままならない状態で、彼女にどれくらいの能力があるのかわからず、手探りで指導を開始しました。まずは何か興味を持ってくれるものを見つけようとあれこれ試した中で、彼女が目を輝かせて取り組んでくれたのがこの着せ替え遊びでした。彼女が指さした洋服について「それ何色かな?」と尋ねたところ「ピンク」と初めてその声が聞けたのも、この訓練の最中でした。

遊びに近い訓練、ということもあってか、女の子は比較的喜んでやってくれる印象です。特性や知的レベルもあまり問いません。「どうやったらノってくれるかな?」というとき、こちらを試してみてもいいかもしれません。

ポイントはルールを決めること

ただ並べた服を着せていくのでは、遊ぶだけになってしまってもったいないので、交代でひとつずつ着せていくことや、表出につなげることを意識させるようにしています。2人で協力して服を着せていくので、一緒に遊んでいるという感覚も味わえて、人とのやりとりの楽しさにもつながるのではと期待しています。

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