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抱っこしたい2歳児

まだまだ抱っこ大好きな息子。抱っこをせがむとき、言葉が出始めた頃は「だっこ!だっこ!」だったのが、希望・願望を表す助動詞「~たい」を習得してからは、もっぱら「だっこしたい!」と言うようになった。

しばらく希望がかなわないと、「だっこしたいよ!」「だっこしたいって!」「だっこしたいから!」と語尾が変化したりもする。

本当なら、抱っこするのはこっち側であって、息子目線では「だっこして」「だっこしてほしい」が正しい。単にする/されるの概念をまだ理解できていないだけといえばそれまでだが、息子としては身を預けて抱きかかえられること自体を「だっこする」と能動体で捉えているんだなと思うと、なんとも可笑しい。あるいは、息子にとっては、するとかされるとかの次元を超えて、親が子を抱きかかえることも子が親にしがみつくことも全部ひっくるめて「だっこする」なのかもしれない。

疲れているときや荷物を抱えているときなど、え、また抱っこ??とげんなりすることも多々あるが、「だっこしたい」という微妙にずれた表現の可笑しさに、自分の中のマイナス感情も吹き飛んでしまう、とまではなかなかいかないが、若干和らぐような気がしている。

子どもが抱っこを求めるのっていつ頃までなんだろう。長くてもあと5年くらいかな。そう考えると、抱っこさせてもらえる貴重な毎日。もしかすると抱っこ卒業より早く、「だっこしたい」の違和感に気付いて表現を改めてしまうかもしれないし、今の「だっこしたい」のかわいい響きを心に焼き付けておきたいなぁと思う。

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