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この村には不死の男が居ると言う。 話を聞きに行くと寝たきりの老人だった。 「おいくつです…
今思えば、 カズミをからかった奴らは私が端から殴ってやればよかった。 私がカズミに初めて…
昔々ある山に二匹の化け狐が住んでいた。 春も終わりの夏の入り、 二匹は一つ化け勝負をしよ…
事故直後、 親兄弟に連絡が入るのは不思議じゃないが、 友人にまで連絡が届くというのは、 な…
→もし、最初から読まれる方はこちらから← 床一面に敷き詰められた赤色の絨毯は、 素直に『…
(とても期間が空いたのでこれまでのあらすじ) 友人、柴田光司。 彼は産まれながらに不幸な体…
『墓場寄席』の全編読了、誠に有難う御座いました。 まず初めに断っておかなければならない事があるのですが、このオハナシはフィクションです。 何をそんな当たり前な、と思うかも知れませんが、このオハナシには肝心な点があります。それは、実は仏教は『火葬』という事です。 関ヶ原の合戦からおよそ二百年後の江戸時代中期、とある寺での展開でしたが、この寺の裏の墓場では、人の身体がすっぽり入る棺桶に入れられて死人は土葬されているという設定でした。 しかし調べてみると古来土葬を行うのは神道系ら
(→中編がまだの方はこちらから←) 陽が昇れば起き出して、 陽が沈めば夢を見る。 そんな生…
(→前編がまだの方はこちらから←) 誰も居ない筈の場所で声が聞こえてくる。自分以外の。 …
対(つい)。 右と左、もしくは上と下、その他もろもろ。 中心とした位置を挟んで二つ物があ…
刀研ぎ屋(かたなとぎや)、 は、聞こえはやたらと不細工だが、 まるっきり客が来ない訳では…
その朝、 光勝の目覚めは良かった。 赤峰帝国は初代帝王、二代目帝王のもと基礎を固め、 三代…
『山国』と他から称されるペクルト王国にはこんな風習がある。 王国の世継は十歳を迎えるまで…
→最初から読まれる方はこちらから← ついぞ柴田の書く文字が変わる事は無かった。 ネットで見かける習字宣伝を疑った事もある。 「これを使えば誰もが美しい字を書けるように!」 確かそんな宣伝文句だった。 『誰もが』とはこの世の全ての人間がという意味だ。 そんな強い言葉を使っちゃあいけない。 この世には柴田と言う人間が居るんだぞ。 柴田の文字は最後まで変わらず下手だった。 代わりに、俺が柴田の文字を読めるようになった。 柴田の字が上手いか下手かと問われたら、 文句無しに下